ボトルネックが残るバイパス拡幅、からの「激変」!

 さいたま市が市街地の慢性的な渋滞ポイントで、道路拡幅を計画しています。2025年12月26日まで、ウェブサイトを通じて住民からの意見募集を行っています。

【うぉ、めっちゃ変わる!】これが国道463号バイパス拡幅&「*」交差点改良計画です(地図/画像)

 拡幅を計画しているのは、さいたま市と越谷市を東西に結ぶ国道463号「越谷浦和バイパス」の「本太工区」(浦和区)です。「本太坂下」交差点前後に残された2車線区間を4車線化します。車線が減る同区間は、上り線の旅行速度が10km/h未満まで落ちることもある、県内でも主要な渋滞ポイントです。

 この本太坂下交差点は、南側に国道463号の現道、北側に越谷浦和バイパスが近接して通り、さらに別の道が南北を貫き「*」の形をした変則的な六差路となっています。この構造のために青信号の時間が短いことも渋滞に拍車をかけているのです。

 バイパスの拡幅について市は、「今後、交通量の増加が見込まれる」ためとしています。というのも、この越谷浦和バイパスの東側には「新見沼大橋有料道路」があり、2026年11月に無料化が予定されています。現状では、この有料区間を避けるために、本太坂下交差点でバイパスから現道へ移るクルマもあり、これが広域な渋滞につながっている側面もあります。

 さらに市は、越谷浦和バイパスの拡幅後、本太坂下交差点を「分離」、つまりバイパスと現道や、南北の道の行き来をできなくするという大幅な改築を行う方針を示しています。

 通り抜けができなくなる南北ルートの代替路としては、東側に並行して南北に貫く「産業道路」が挙げられています。産業道路の「原山交差点」を改良、さらに前後区間を4車線に拡幅したのち、本太坂下交差点の分離を行うということです。

 今後のスケジュールですが、新見沼大橋の無料化には間に合いません。

2026年度に詳細設計を進め、2027年度から浦和越谷浦和バイパスの4車線化を進め、2034年度の供用を予定しています。

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