直進方向が「行き止まり The End」と書かれた道路標識が愛知県に存在。その「The End」の場所に行ってみました。
標識があるのは愛知県豊田市、名鉄三河線の越戸駅に近い国道153号の「越戸駅南」交差点付近です。この場所で国道153号は左へ折れ曲がるため、標識には左折先が「名古屋 岡崎」、右折先(県道)が「越戸駅」、そして直進が「行き止まり The End」と書かれています。
そのまま直進してしばらくすると、見えてくるのは大きなバイパス道路。これは国道153号バイパスです。しかし、そのバイパス道路に合流する手前で道が円形に広がり、転回場所になっています。バイパスと現道の行き来ができなくなっており、この袋小路のような構造を「行き止まり The End」と表現しているのです。
この構造ができたのは2019年のこと。狭い通学路となっている旧道へのクルマの流入を抑制する観点などから実施されました。
ただ、ここで転回して戻れるうえに、転回場の手前のT字交差点ですぐにバイパスへ移れるようにもなっています。区画線も交差点を直進せずにバイパスへ誘導するよう引かれているため、思わず同乗者も「Endってほどかな…?」と漏らしました。
この交差点から転回場までは50mほどですが、家屋が連続しており、歩行者は転回場とバイパスを行き来できるようになっています。つまりこの転回場は、交差点から50mほどのあいだに住む人と、誤ってここに進んだ人の車両移動を円滑にするために設けられたもので、「行き止まり The End」の表記も含めて、ある意味で親切な設備なのです。
国道の管理者は以前、「行き止まり The End」という表現になった経緯はわからないと話していました。国土交通省道路局企画課によると、道路標識に使われる英語表記には一定の基準があるものの、「行き止まり」については規定がないのだそう。他の地域では標識の「The End」の表記を、文法的にも“行き止まり”の意味に近い「Dead End」に修正したケースもあります。

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