アメリカの造船会社であるハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は2026年1月21日、ズムウォルト級駆逐艦の1番艦「ズムウォルト」が大規模改修を終え、洋上試験を完了したと発表しました。
【画像】え、まだ中身は未搭載!? これが、極超音速ミサイル発射台を装備したズムウォルトです
「ズムウォルト」は2023年8月から、HIIのインガルス造船所で改修を受けていました。
ズムウォルト級は当初、24隻を建造する計画でしたが、最終的には3隻にまで削減されました。主な理由は、155mm先進砲システム(AGS)用として開発されたLRLAP(長射程対地攻撃砲弾)の価格です。この砲弾は、GPSおよび慣性航法装置による誘導とロケット補助推進を備える高度なものであった一方、1発あたりの価格が1億円以上と巡航ミサイル並みに高騰する見通しとなってしまいました。この結果、ズムウォルト級は主砲を使用できない状態に陥っていました。
今回の改修では、155mm AGSの砲塔が撤去され、そのスペースに極超音速ミサイル用の専用大型発射筒(CPS発射システム)が設置されました。これにより同艦は、アメリカ海軍が開発を進める「通常型即応打撃(Conventional Prompt Strike:CPS)」の最初の搭載プラットフォームとなります。CPSは、音速の7~8倍で飛行するとされる極超音速兵器です。
HIIのブライアン・ブランシェット社長は、「海軍および産業パートナーとともに重要な節目を達成しました。これはズムウォルト級にとって前例となるものです。極超音速能力を備えた米海軍初の軍艦を前進させるために重要な役割を果たしたチームの努力を、私は非常に誇りに思います」とコメントしています。
今回完了したのは造船所主導による洋上試験であり、今後は海軍による受領試験や戦闘システム評価など、さらなる試験段階に進むことになります。

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