京王電鉄は、新型車両2000系の営業運転を2026年1月31日(土)から開始します。
2000系は、導入が2024年5月に発表されるやいなや、そのデザインが可愛い古代魚「サカバンバスピス」に似ているという声がSNSで相次ぎ、話題となりました。
車両の前面は「円」をモチーフにしたラウンド形で、愛嬌を感じさせます。この特徴的なデザインの決定にあたっては、まず利用者と社員を対象に、車内設備に関するアンケートや座談会を実施したそうです。
これを基に新造車両のコンセプトが決まり、車体メーカー(総合車両製作所)のデザイナーが車両デザイン案を数点制作。人の感性を分析できるAIで複数のデザイン案を分析して決定したといいます。このAIは、京王グループの感性AI株式会社が提供する「感性AIアナリティクス」と呼ばれるものです。
2000系では、置き換え対象となる京王7000系電車と比べ、省エネ性能を約20%向上させた、フルSiC素子を用いた新型VVVFインバータ制御装置が採用されました。
乗務員室は将来のワンマン化も視野に入れた設計に。列車情報管理装置は「K-TIMS」となります。運転台表示パネルは、メーター表示機と「K-TIMS」の3画面で構成されており、表示機能の冗長性を高め、乗務員支援機能を充実させたとしています。
台車は9000系や5000系をベースにしたボルスタレス台車。現時点では、京王線の最高速度は110km/hですが、2000系は将来の速度向上を考慮し、設計最高速度がJR在来線特急と同等の130km/hとなっています。
7000系の本格代替は2027年度以降に今回の報道関係者向け試乗会は、若葉台車両基地~橋本間を1往復する形で運行されました。
5号車に設けられた誰でも利用できる大型フリースペース「ひだまりスペース」(乗りものニュース編集部撮影)
車内に入ると、カラフルな暖色系の座席モケットや、全面ガラスが採用された妻引戸が目に入り、非常に明るい印象です。7000系や8000系、9000系、5000系とは雰囲気が全く異なります。座席は9000系のリニューアル車でも採用された、「Sバネ」が入ったタイプとなり、座り心地が向上していました。
外観だけでなく、座席の端にある「袖仕切り」もラウンド形です。また、吊手は京王線の車両で初めて、背が低い人にも配慮して2種類の高さが設けられています。また、各車両には車いすスペース1か所、「ナノイーX」方式の空気清浄機2台、車内防犯カメラが4台設置されています。
2000系最大の特徴と言えるのが、5号車に設けられた誰でも利用できる大型フリースペース「ひだまりスペース」です。この部分は子供でも景色が見やすくなるように、床面高さ500ミリの位置から、高さ1240ミリ 、幅1930ミリにおよぶ巨大な窓が設置されています。「ひだまりスペース」が5号車に設けられているのは、各駅でのエレベータが5号車付近に設置されていることが多いためです。
2000系は、2025年度と2026年度に各20両(10両2編成)が製造され、2027年3月までに計40両が導入される予定となっています。京王電鉄は「当初は40両を導入しますが、これに伴う7000系の廃車は、現時点では発生しません」(車両電気部 車両企画担当)と話します。
40両の2000系は純増となり、2027年度以降に導入する新造車両で7000系を本格的に置き換えていく見通しだといいます。具体的な7000系置き換え計画は決まっておらず、今後検討していくとのこと。今後も当面は、7000系が活躍する姿を見ることができそうです。

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