エアバス・ディフェンスは2026年1月29日、ユーロファイター「タイフーン」の累計飛行時間が100万時間に達したと発表しました。
【画像】え、そうなんだ! これが、ユーロファイター製造での各国分担箇所です
ユーロファイターは1994年3月27日に初飛行を果たし、イギリス、イタリア、ドイツ、スペインの4か国による共同開発で誕生した戦闘機です。
機体の主要構造部品は、エアバス(ドイツ・スペイン)、BAEシステムズ(イギリス)、レオナルド(イタリア)が分担して生産し、各部品を組み立てる方式を採用しています。4パートナー国への引き渡しは2003年に開始され、その後はサウジアラビアやカタールなど中東諸国でも採用されました。2026年現在、10か国が合計769機を発注し、617機が納入済みで、そのうち610機が運用中です。
エアバスディフェンスは、節目となった100万時間達成に「このジェット機は初飛行以来、最も過酷な環境でもその信頼性を証明し、私たちの空を守り、世界の安全を支えてきました。協力から生まれたユーロファイター計画は、ヨーロッパの主権防衛能力の証です」とコメントしました。
ユーロファイターは、全天候対応・双発・マルチロール戦闘機として高い信頼を得ており、現在も北大西洋条約機構(NATO)の欧州防空の中核を担っています。
現役稼働機が約600機で、開発から30年弱、本格運用開始から約20年で100万時間を達成したことは、非常に速いペースといえます。バルト海方面でロシア機などを監視するため頻繁にスクランブル発進していることも要因ですが、大きな事故や整備面での不備もなく、各国で安定した運用が行われていることも示しています。この結果は、トラブルが多いと思われがちな多国間共同開発機としての大きな成功例とも言えます。
さらに、ユーロファイターは2060年代までの運用が見込まれており、アップデートにより、第6世代戦闘機や無人僚機とシームレスに連携できる能力を持つ可能性があります。加えて、電子戦機としての進化も進んでおり、エアバス・ディフェンスは2023年11月に、ドイツ空軍向けの「ユーロファイターEK」の開発を発表しています。

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