最初の輸出先となるはずだった?

 航空機メーカーのボーイングは2026年2月3日、インドネシア向け F-15EX「イーグルII」の製造を中止したと発表しました。

【画像】ぜ、全然届かない…! これが、シリーズ最新型のF-15EXです

 F-15EXはF-15シリーズの最新型で、インドネシアは2023年8月に 最大24機の購入を正式に表明していました。

もし契約が成立していれば、インドネシアはアメリカ以外で初めてF-15EXを運用する国となる予定でした。

 しかし、その後の計画は進まず、約3年にわたって停滞。結果的にインドネシアは調達中止を決定しました。

 F-15EXについては、新型コロナウイルスの感染拡大や製造上の不備などにより納入が大幅に遅延しており、2021年頃には初号機が納入されていたものの、アメリカ国内でも稼働しているのは10機前後にとどまるとみられています。

 さらに、2025年8月4日から11月17日まで、ボーイングのセントルイス工場でストライキが発生したことも納入遅延に拍車をかけました。この生産スケジュールの不透明さが、インドネシアのキャンセルに大きく影響したと考えられます。

 なお、インドネシアはF-15EXの購入契約と並行して、フランス・ダッソー製の ラファール戦闘機42機の購入契約も発表していました。こちらは当初の予定通り、引き渡しが進んでいます。

 インドネシア空軍では、2種類の戦闘機を導入することで役割分担を図る狙いがあったようです。しかし現状ではラファールのみが防空任務に就くことになります。今後、韓国と共同開発中の KF-21「ボラメ」や、購入検討中のトルコ製戦闘機 「KAAN(カーン)」 が配備されれば、この状況は変わる可能性があります。

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