JR高崎線の終着駅・高崎駅といえば、巨大駅舎に商業施設モリモリ、群馬県庁所在地の前橋駅よりも圧倒的にデカいことで知られています。そんな高崎駅の片隅に、他ではあまり見かけない「0番線」という謎めいた乗り場が存在します。
【画像】む、無駄がない…! これが、まさに正統派の「駅ラーメン」です
ここはこんにゃくで有名な下仁田へ向かう上信電鉄の始発ホームとして知られていますが、筆者が求めているのは健康的な下仁田こんにゃくなどではありません。もっと脂と炭水化物にまみれたものです。向かったのは、0番線乗り場の手前にある「駅そば そば・うどん八起家 西口店」。ここ、実は“駅ラーメン”を提供する、筆者としては見逃せないスポットなのです。
到着したのは15時頃。すでにお昼は済ませていましたが、「立ち食いそば屋のラーメンなら、おやつ扱いでしょ」というナゾ理論を発動し、迷いなく入店しました。昼のピークを外した時間帯ながら、店内はそこそこ客入りがあり、地元民に愛されている雰囲気が漂っています。
店内はレトロ感強めですが、食券はまさかのタッチパネル式という現代仕様。ラーメンのボタンを発見して価格を見ると、思わず二度見しました。480円。この物価高時代に、ワンコイン未満です。
さらに、そば・うどんの場合は、かき揚げ+生卵を付けても480円というバグ設定。
ここは素直に基本形の「ラーメン」を購入しました。そばよりは少し時間がかかりますが、体感的には呼び出しは一瞬です。こういうスピード感も“駅ナカメシ”の正義です。
出てきたラーメンは、チャーシュー、メンマ、なると、半分に切られたゆで卵という王道構成で、余計なトッピング一切なし。潔すぎる布陣です。派手さはゼロですが、それがまたイイです。
まずはスープを一口いただきます。ごく普通のしょうゆ味。パンチ控えめ。脂も控えめ。……なのに、なぜかスッと体に入ってくるのです。
普段はマシマシ系ばかり食べている筆者なので、そうなると「脂が足りない」「ニンニクが欲しい」「背脂どこ?」と脳内で言いたくなってしまうのかなと思いましたが、小腹が空いた状態だと、この素朴さが妙に刺さります。ジャンクでも、意識高くもありませんが、安心する――。この矛盾した魅力が駅ラーメンです。
麺をすすり、スープを飲み、なるとをかじる。この“昭和ムーブ”がたまりません。最近は意外とお目にかかれない、スープに沈んだなると。久々に食べると、なぜかちょっと感動します。
チャーシューは薄めですが、これはこれでアリ。主役はあくまで麺とスープです。量は控えめなので、ガチ食事というより「間食用ラーメン」「移動前の儀式ラーメン」といったポジションでしょう。
ちなみに常連らしき学生と話す機会があり、揚げ物は店内調理とのこと。朝イチは揚げ置きではない、揚げたてのかき揚げが食べられるそうです。
営業時間は朝7時からということで、理論上は朝からかき揚げそば→ラーメンの2連食も可能ということになります。次はやるしかありません。

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