日本の空の玄関口・羽田空港には、星の数ほどの空港グルメが存在します。ただし、その多くは堂々たる空港価格で、「コスパ良く腹を満たす」という観点ではなかなか厳しいのが現実です。
【写真】えっ…これが「羽田空港の死角にある激安ウマグルメ」驚愕の全貌です
その店は、国際線が発着する第3ターミナル近くのCIQ棟にあります。CIQとは、入国時に必要な税関・出入国管理・検疫などの総称です。そこに構えるのが「CIQ棟職員食堂」。名前の通り、空港職員向けの食堂ですが、実は一般利用も可能という裏ワザ的存在なのです。
ただし、普通のレストランのようにふらっと入れるわけではありません。ビル入口で守衛さんに食堂利用の旨を伝え、記帳を済ませて入庁証を発行してもらう必要があります。この入庁証は食堂利用限定で、他エリアへの立ち入りは厳禁です。また、滞在中は常に首から下げておく必要があり、ちょっとした潜入感すら覚えます。
しかし、その手続きを終えて食堂前に立った瞬間、景色は一変します。そこはまさに食のワンダーランドです。
そして価格を見て二度見どころか三度見です。定食は790円から、ラーメンは420円から、そば・うどんは340円からという衝撃設定でした。ここは本当に羽田なのかと疑いたくなる水準です。このとき筆者は、朝、ラーメン+ライスを食べてしまった自分を心の底から悔やみました。完全に配分ミスです。
「コレで1000円切り!?」スゴすぎる定食を食べた結果散々迷ったあげく、「今日の特別定食」として店頭にサンプルが掲出されていた「ロースカツ定食」にすることにしました。いわゆる日替わりメニューで、950円です。この値段で、しかも羽田空港でトンカツが食べられるなんて。
羽田空港の「CIQ棟」(グルメ満二郎撮影)。
メニュー構成は鹿児島産カテキン豚を用いたロースカツとキャベツ、温玉やきんぴらなどから一つ選べる小皿、3つのサイズから選べるライス、そしてお味噌汁……ではなく豚汁です。
早速、カツを一口いただきます。アゴに労働を強いるほどのザックザク食感です。豚も分厚さ、食べ応えともにかなりあります。決して意識高くはありませんが、ガリガリのトンカツにソースをたっぷり漬けて、ご飯とともに掻き込む幸せを1000円以下で叶えてくれます。コレですよ、ロースカツの醍醐味は。「塩だけで食べろ」みたいな意識高い系じゃ味わえないんですよこの幸福は。箸休めに豚汁を飲むと、ネギをはじめ、かなり具沢山なことに気づきます。野菜たっぷりなので健康的です。
カツとキャベツを平らげたあとは、温玉をライスに乗せて即席温玉丼に移行します。
食器をセルフサービスで片付け「CIQ棟職員食堂」をあとに。筆者が利用したのは14時すぎでしたが、利用は空港職員の方がほとんどだったものの、一部には一般の方もいたようです。ただ、あくまで本来の設置目的は「職員の方向け」なので、筆者のような一般の方が利用する際は、お昼のピークなどは外した方がスマートかもしれません。
そして帰り際、とんでもない情報を視界に捉えます。別の日の「今日の特別定食」のメニューに、タンドリーチキン&エビフライカレー、ハンバーグ、ピリ辛モツ野菜炒めなどが並んでいたのです。ラインナップが本気すぎます。次回は朝ラーメンを我慢し、特別定食にラーメンを添える二段構えで挑もうと固く決意しました。

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