行楽シーズンなどで高速道路を走っていると、誰もが一度は目にするのが「渋滞10km」といった情報板の表示です。その数字が切り替わる瞬間を見たという、ある意味で貴重な経験をした人もいるかもしれません。
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ただ、高速道路の渋滞、どのように計測し、周知しているのでしょうか。じつは、こうした道路状況を把握するための“カラクリ”が路面の下にあります。
舗装に四角い切り込みのような跡があるのを見かけたことはないでしょうか。こうした跡は、埋設型の検知設備を設置する工事にともなって見られる場合がありますが、ここにループコイルなどの車両検知設備を埋設してあったりするのです。
検知設備を埋設している区間を車両が通過すると、電気的な変化が出ます。それを捉えて、交通量や速度を24時間体制で計測しています。
複数の地点で集めたデータを組み合わせることで、どの区間でどれくらいの速度低下が起きているか、通過にどれくらいの時間がかかるかを機械が自動で推定しているのです。
この検知器は道路の区間ごとに細かく設置されており、とらえられた電気的な変化を交通管制センターへ送り、交通量や速度のデータとして交通状況の推定に役立てられています。
普段何気なく見ている掲示板の数字の裏側には、道路に埋め込まれたハイテクなセンサーの活用があるのです。
センサーだけでは分からない! 管制センターによる判断とはいえ、機械による数値の把握だけでは不十分なこともあります。
渋滞情報の最終判断はやはり人間?(画像:写真AC)
なぜなら、単なる混雑なのか、それとも事故や落下物によるものなのかという原因までは、センサーだけでは特定しにくいからです。
そこで重要になるのが、各地の道路を24時間体制で見守る交通管制センターの役割です。
ここでは専門のスタッフが監視カメラの映像を確認したり、道路を巡回する管理隊や警察からの連絡、利用者からの非常電話による通報などを集約したりしています。
こうして特定された事故や故障車、落下物といった具体的な原因が、管制側の判断によって情報板に反映されます。
センサーが捉える客観的な数値と、人間が確認する現場の事象が組み合わさることで、正確な情報が届けられているのです。
ちなみに、掲示板に渋滞と表示される基準は道路管理者によって異なります。たとえばNEXCO東日本では、速度40km/h以下の走行や停止が一定以上続く状態を指すとされています。
近年ではAIを活用した渋滞予知の取り組みも進んでおり、未来の所要時間を予測して表示するなど、情報の精度はさらに進化しています。
私たちが安全に走行できるよう、24時間体制で最新技術とスタッフが連携しているといえるでしょう。

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