JR東海は2026年2月27日、リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」の工事現場で、組立を完了したシールドマシンを報道公開しました。
橋本駅は、JR横浜線とJR相模線、京王相模原線が乗り入れる神奈川県北部の交通結節点で、今後はリニア中央新幹線も加わり、さらに重要度が増す見込みです。
リニアの新駅は地下3階建てとなっており、地下約30m、幅最大50mの空間に設置。駅の東端部は第一首都圏トンネル、西端部は第二首都圏トンネルに接続する予定となっています。
地上からの開削工法で工事が進み、駅の構造物は延長約680mに及びます。掘りぬかれた空間はまさに「地下神殿」のような状態です。
新駅が建設されている南口一帯には元々、県立相原高校がありましたが、駅の設置が決定したことを受け、約1.5km南西の橋本台地区へ移転しました。新駅の工事は2019年に着工し、既に底面までの掘削が完了。2023年10月から駅構造物の建設が始まっています。
ホームは2面4線で、中央に位置する本線が通過線、外側の副本線に列車が停車する構造です。本線は500km/hで列車が通過し、すれ違う際の相対速度は1000km/hにもなります。風圧を防ぐため、ホーム階には壁が設けられる予定です。現場では、既に副本線やホーム、本線の位置が分かるほど工事が進んできており、実際にリニアが走ることをイメージできる段階になりつつあります。
今月24日に完成したシールドマシン「ススムさん」は、駅の東端部に位置する国道16号交差部トンネルから、名古屋方の第二首都圏トンネル(延長3.6km)に向かって発進する予定となっています。
シールドマシンの外径は約14m、1日あたりの掘進速度は約20m、1ヵ月あたりでは約400mとなります。なお、掘進開始の時期は未定とのこと。駅の前後に区分地上権を設定する必要があり、その同意を得ることが必要になるといいます。JR東海の吉川太郎 中央新幹線建設部土木工事部担当部長は「地域の方に安心いただけるように、丁寧な工事計画の説明をしていきたい」と話します。
ちなみに、工事現場には、掘削した箇所から発生した大量の土砂が仮置きされた山があり、そこが工事現場を一望できる「リニアひろば」となっています。ただ、この巨大な「地下空間」は将来的に、一転して「埋め戻す」工程に切り替わることになります。

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