NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)は2026年3月3日、高速道路の「平日朝夕割引」に代わる新たな割引施策「通勤パス」の社会実験を、4月以降も継続することを発表しました。販売価格(利用可能額)が見直される一方で、一部エリアは範囲が隣県まで拡大します。
【お得感ある…?】これが値上げ後の「通勤パス」各エリアです(画像で見る)
「通勤パス」は、事前登録で指定した区間の利用料金を、月初から月末までの1か月間、曜日や時間帯にかかわらず、最大50%割り引く制度です。全車対象の一律割引ではなく、指定した区間で利用できるETCのフリーパス商品として販売。このため、鉄道などの通勤定期に似通うところがあります。
2023年度に「フリータイム通勤パス割引」の名で最初に実証が行われた石川県の北陸道では、たとえば片山津IC~金沢東IC間の場合、10回分の利用額に相当する1万2300円(普通車)で販売され、その2倍にあたる2万4600円が利用可能額とされました。利用可能額を超えた分の利用も、50%引きとなります。ただし、同日内の4回目以降の利用については、割引適用なしの通常料金が別途請求されます。
このように10回分の通行料金を払えば月末まで(1日3回まで)実質半額で走れたのですが、今回からは販売額が「15回分」、利用可能額が「30回分」に変更されます。
上記の片山津IC~金沢東IC間の場合は、販売額が1万8450円、利用可能額が3万6900円という設定です。1日3回の利用は、通勤での往復+買い物などでの1回を想定しているので、通勤定期でいえば、販売価格に対してもとが取れるラインが月10日分から15日分に引き上げられたというところでしょうか。
●北陸は富山を追加!
また、実施エリアは従来の北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県は変わりませんが、石川県については富山県にまたがるエリアに拡大され、7道県での実施となります。
石川県側の西端はこれまで通り加賀ICで、東側については金沢森本ICから一気に富山ICを越えて流杉スマートIC(富山市)まで拡大。約113kmの長さとなります。
ちなみに、類似の制度としてこれまでも「平日朝夕割引」がありますが、「通勤パス」はこの見直しに向けた検証を進める一環で実施されています。NEXCO中日本は販売価格の見直しについて、「条件を変更して利用状況がどう変化するか」を見るとし、「全国展開に向けた効果検証の一つ」と説明しました。
今回の「通勤パス」の実証実験は、4月から来年3月末まで、エリアごとに各月先着順でモニターを募集して実施されます。

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