東京で「急な坂道」といえば、アニメ映画『時をかける少女』のモチーフとなった豊島区の「富士見坂」や、付近のポールに「都内で一番の急坂」と書かれた品川区の「まぼろし坂」などが有名ですが、これらを凌駕するほどの「激坂」があります。
その坂があるのは、多摩地区の北西に位置する東大和市。
湖岸道路からその路地へ入ると、下り坂の途中で「37%」という勾配標識が現れます。前述の「富士見坂」は傾斜25%、「まぼろし坂」は29%であるため、「東京で一番の急坂」は東大和市のこの坂ということになります。ただし、この坂に特別な名称がついているわけではありません。
なお標識が立っている場所は最急勾配区間ではなく、激坂は「東大和市湖畔一丁目」付近の狭山公園入口から南西方向にあります。
ちなみに37%という勾配は、酷道として有名な奈良と大阪を結ぶ国道308号「暗峠」の最大勾配と同等です。これは100m進むと37m上がる(下がる)という意味で、この高さはマンションの12階に匹敵するといわれます。
この激坂を少し進むと、崖のように坂の下が見えないほど急になっていることがわかります。あまりにも急なため車両が通れないのか、2本の門型の車止めも設置されています。
とはいえ、最急勾配区間は非常に短く、10mあるかないか程度です。道路中央部は歩行者用として一人分ほどの幅で階段状にくり抜かれていますが、その左右の傾斜は立っているのも難しいほど急で、小走りでは「止まれない」と感じるかもしれません。
最急勾配区間の下にも、湖畔通り側からの車両をブロックする車止めが2つ設置されています。しかし、その立ち方は少し変わっています。地面に対して垂直ではなく、「傾斜に対して垂直」。つまり横から見ると少し寝かせたような角度で立っているのです。
あまりにも急なため転落防止バーを斜めに設置している(乗りものニュース編集部撮影)
この車止めを見ると、「この傾斜を下っているあいだ、体はこれほど前のめりの角度になっているのかもしれない」と感じるかもしれません。自転車で上る場合は、ギアを軽くするか押しながらでないと難しく、雪が降った日や坂が凍結しているときには、歩くことすら危険に思えるでしょう。
周辺には、湖岸道路と下の湖畔通りを結ぶ路地がいくつもあります。この路地の西側には、クルマも通れる「勾配28%」の標識が立つ急坂もあります。この一角は周辺のなかでも古く、1960年代の航空写真を見ても、すでに造成されていることがわかります。現行の道路構造令が制定される以前につくられた、古い道路といえます。
一方、37%勾配のある路地のすぐ東側の一角は、後から造成された地域で、急坂のつくりにも違いが見られます。37%や28%勾配の道がまっすぐに伸びる急坂であるのに対し、こちらは道幅もやや広く、勾配を緩和するためか、道路をあえてクランク状に折り曲げています。
そもそも東大和市の北部は、「狭山丘陵」と呼ばれる起伏の激しい地域です。多摩川が周囲を削り取る形で取り残されたことで、このような地形になったとされます。一方、南部には比較的平坦な「武蔵野台地」が広がっています。
この地域では、狭山丘陵と武蔵野台地の境目や、丘陵の谷筋に沿って道路が整備されたため、地形の起伏をそのまま反映した「激坂」が数多く存在しているのです。

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