新年度が始まる春は、電車の利用マナーに不慣れな人が増え、駅係員が案内などを強化する時期でもあります。そのなかでもSNSなどで極めて苦言が多い行為の一つが、「中ほどまで詰めない」ことです。
【え…!】これが「ドア横死守マンにやさしい」車両です!?(画像で見る)
この「中ほど」は具体的には、ドアとドアのあいだの座席スペース前を指します。たとえば相鉄は、車両両側の座席前のつり革が立っている人で全て埋まっていたとしても、その立ち客のあいだまで進むよう、ウェブサイトで明確に図示しています。
というのも、ドア付近に立ち止まると乗降に時間がかかり、列車の遅れにつながる可能性があるためです。この「扉付近から動かない」行為は、日本民営鉄道協会が毎年集計している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」でも、「乗降時のマナー」のなかでは6割以上(2023、2024年度)の人が「最も迷惑」な行為と答えるほど。
特に「ドア横」の両サイドに立って動かない人は”狛犬”、その場所は”狛犬ポジション”などとも揶揄されます。ドアや座席の袖仕切りに寄りかかってパーソナルスぺースを確保しながら、周りをみて乗降時にいったん下りるようなこともせず、スマホをいじり続けられるからだと考えられます。
SNSでは「電車の狛犬ポジション(出入り口に立ってる邪魔な人)の人をよけて歩くのダルい」「狛犬ポジションだけは許し難いよなあ」といった声も。そうしてドア付近に人が滞留し、スマホを見続けたり人としゃべったりして動かなくなり、乗降の障害になる人々を”鉄壁の守り”などと揶揄する向きもあります。
一方、近年ではあえてドア横スペースを拡げて、”狛犬ポジション”を確保した車両も出てきています。しかし、それでは座席が減ることにもなるため、駅の構造を考慮しながら車両ごとにドア横スペースが異なる設計になっているものもあるなど、各事業者の苦心が伺えます。
では、なぜそもそも中ほどまで詰めないのでしょうか。単純に「気が利かないから」「共感性に欠けている」といった意見がある一方で、「知らない路線だと中まで行くと降りられなくなる恐れがある」「『降ります』って言えない人の気持ちも考えて欲しい」といった声もありました。

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