ロシアは前回調査同様3位に落ちたまま そして中国は?

 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2026年3月10日、2021年から2025年までの世界の武器輸出・輸入量に関する調査結果を発表し、その中で中国の武器輸出量が前年の4位から5位に下落したことが明らかになりました。

【ところで日本は何位?】これが、「武器輸入国」上位国家です(画像)

 SIPRIの調査報告は、5年間の武器輸出・輸入を独自のデータで算出しており、それによると、2016~2020年の調査結果と比較した場合、世界全体における武器の輸出・輸入量は9.2%増加しました。

 輸出量1位のアメリカは、2021~25年の国際武器移転全体の42%を供給しており、これは2016~20年の36%から増加しています。同国は2021~25年にかけて99カ国に武器を輸出しており、内訳は欧州35カ国、南北アメリカ18カ国、アフリカ17カ国、アジア・オセアニア17カ国、中東12カ国となっています。

 大きな変化として、20年ぶりに米国の武器輸出における最大のシェアが中東(33%)ではなく欧州(38%)となった点があります。これは、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響が大きいとみられます。しかしながら、アメリカの武器輸出の最大の受取国はサウジアラビア(アメリカからの武器輸出の12%)でした。

 一方、かつて武器輸出国で2位を維持していたロシアは、一昨年にフランスにその座を明け渡して以降、今年もフランスに及ばず3位のままでした。ロシアはウクライナ侵攻の影響などから、上位10カ国の中で唯一武器輸出が減少しており、マイナス64%という大きな減少となりました。

 また、これまで4位だった中国についても、前年調査から順位を下げて5位となっています。今回の調査で4位となったのはドイツで、武器輸出のほぼ4分の1(約24%)はウクライナへの支援として輸出され、さらに17%は他の欧州諸国に輸出されました。

 なお、日本については武器の輸入量が増加しており、前回調査と比べて76%増加しています。台湾についても54%増と大幅に輸入量が増えています。これは、東アジア太平洋地域で影響力を強める中国の脅威を受けての増加とみられます。

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