コスパの悪い対空ミサイルに代わる安価なミサイル

 アメリカでロケットやミサイルなどの推進システムを開発しているiRocketは2026年3月12日、ピックアップトラックにランチャーを搭載した状態で、iRX-100対無人機ミサイルの発射に成功したと発表しました。

【画像】ピックアップトラックがミサイル発射装置に…これが、実証実験の様子です

 iRX-100は、既存の発射システムと互換性のある拡張性の高い対無人航空機(UAS)能力の開発を目指す、iRocketの取り組みの一環です。

 今回の実証試験では、アーノルド・ディフェンス・アンド・エレクトロニクスが提供したランチャーを使用してiRX-100を発射。ミサイルはマッハ2に到達し、約6kmを飛行し、同ランチャーシステムでの使用に完全に適合していることが確認されました。

 アサド・マリクCEOは今回の実験成功について、「アーノルド・ディフェンス社のランチャーを用いたiRX-100のデモンストレーションが成功したことで、迅速かつ再現性の高い、最新でスケーラブルな対無人機能力を提供できることが証明されました」と述べました。

 すでにアメリカ軍などでは、パトリオットミサイルシステムのような高価な対空ミサイルに代わり、より安価に運用できる誘導ロケット弾「APKWS」などで無人機への対応を進めています。ただし、これらはもともと対地攻撃用の兵器であり、対空戦闘専用として消費するには限界があります。

 こうした状況を踏まえ、マリクCEOは同社ミサイルの有効性について「現在、アメリカや同盟国は、パトリオットのような高価な迎撃ミサイルの代わりに、その10分の1程度のコストでドローンを迎撃するため、小型ロケットの在庫を日々消費しています。iRocketの最近の打ち上げ成功は、その需要に応えられる資格と能力を証明するものです」とアピールしました。

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