今月で運行開始から30年を迎えた小田急の30000形「EXE」。未更新車は新型ロマンスカーに置き換えられることが決まっており、鉄道ファンの注目を集めています。
「EXE」は、老朽化が進んでいた3100形「NSE」の置き換えを目的として開発された車両です。観光輸送だけではなく、通勤輸送への対応も重視して開発され、ロマンスカーでは最大の輸送力を誇ります。
6両編成と4両編成に分割・併合することが可能で、先頭車のデザインは貫通車と非貫通車で異なっています。展望席がなく、地味なロマンスカーと言われることもありますが、車内は高級ホテルのような重厚感があり、座席の快適性は歴代ロマンスカーの中でもトップクラスです。
大部分の車両はリニューアルを受けて「EXEα(エクセ アルファ)」として生まれ変わり、リニューアルを受けていない未更新車が6両・4両それぞれ2編成ずつ残っています。ロマンスカーでは、今や最古参の車両です。
そのうち、2編成(30055F+30255F)は昨年6月、部品取りのために側面の行先案内表示器を3色LEDからフルカラーLEDに交換したほか、前面にある愛称表示器を使用停止としたため、未更新車として原型を残すのは1編成(30057F+30257F)のみとなりました。
撮影会ではEXEの「あさぎり」表示も今回の撮影会は、小田急電鉄が「NSE3100形ロンちゃん60周年還暦まつり&EXE30000形未更新車撮影会IN開成車庫」として開催したものです。
開成駅東口に展示されている3100形「ロンちゃん」。3100形は「EXE」に置き換えられた(乗りものニュース編集部撮影)
参加者は、小田原駅から「EXE」の未更新車に乗車し、そのまま開成駅の東側にある開成車庫に入線。
貫通車と非貫通車が「横並び」になる珍しい機会ということもあり、多くの鉄道ファンが参加しました。
当日は、「EXE」10両で運行される新宿発・箱根湯本行き「はこね7号」で小田原止まりとなる4両が、折り返し開成車庫行きの団体臨時列車に。箱根湯本まで行った6両編成は回送列車として開成車庫まで折り返し、4両と6両の並びが実現しました。
通常、「はこね7号」として小田原駅や箱根湯本駅に到着したこれらの編成は、足柄駅構内の留置線で待機します。今回の撮影会は、その待機時間を活用して実現しています。
小田原~開成間の距離はわずか8.2kmですが、4両の団体臨時列車は足柄駅で長時間停車し、かなりゆっくり走ります。短距離の運行ながら、車内では小田原駅の駅弁業者、東華軒が製造する幕の内弁当が配られました。
撮影会では、車両前面にある列車の愛称表示に「ニューイヤー」「特別団体専用」「あしがら」「あさぎり」「スーパーはこね」「サポート」といった列車名が表示され、「今だけ」の貴重な光景を記録することができました。
ちなみに「EXE」の「あさぎり」は、御殿場線が輸送障害で運休となり、小田急線内のみの運転となった時に「MSE」の代走として走ったことがあり、かなり珍しい表示となります。

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