アメリカ海軍協会の公式ニュースサイトである「USNIニュース」は2026年3月14日、ニミッツ級航空母艦「ニミッツ」の退役時期が、当初予定されていた2026年5月から2027年3月へ変更されたと報じました。
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同艦は3月7日、退役準備のため母港をワシントン州ブレマートンからバージニア州ノーフォークへ移す航海に出発しました。
しかし3月13日、アメリカ海軍はこの方針を変更することを発表し、退役までの期間が10か月以上延長されることになりました。
USNIニュースによると、この期間延長には、現在各種試験を実施しているジェラルド・R・フォード級航空母艦2番艦「ジョン・F・ケネディ」の就役時期の遅れが関係しているとみられます。
アメリカ海軍は、世界各地へ即応的に空母を派遣できる体制を維持するため、少なくとも11隻の空母を保有することが法律で義務付けられています。しかし「ジョン・F・ケネディ」は、1番艦の運用開始後に判明した問題点の改修を反映させたことや、人手不足などの影響により、当初計画より就役が大きく遅れています。
新たに引き直された直近のスケジュールからも約1年8か月遅れており、現時点では2027年3月の就役が予定されています。当初「ニミッツ」は「ジョン・F・ケネディ」と入れ替わる形で退役する計画でした。しかし同艦の就役が遅れたことで「バトンタッチ」が不可能となり、従来の予定のままでは「ニミッツ」が先に退役し、「ジョン・F・ケネディ」が就役するまでの約1年間、空母戦力が1隻不足する「10隻体制」となる期間が生じる見込みでした。今回の退役延期は、こうした事態を回避するための措置とみられます。
ただし「ニミッツ」は2025年末に最後となる作戦展開を終えており、今回の延長によって再び作戦展開が行われるかどうかは不明です。同艦が原子炉の中期燃料交換と大規模整備を実施したのは2001年で、現在は原子炉燃料の残量がかなり減少しているとみられます。このため、延長期間中に運用される場合でも、近海演習での発着艦訓練などに使用される可能性が高いとみられています。
「ニミッツ」は史上初めて量産された原子力空母であるニミッツ級の1番艦として、1975年5月3日に就役しました。現役艦として50年以上任務についている、最古の原子力空母です。

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