東京都が2026年3月に第32回「都市再生分科会」を開催し、住友不動産が東京都中央区で計画している「(仮称)築地一丁目地区」の都市計画素案を公表しました。
【どえ~!!!】これが「首都高のフタ」から始まる再開発の概要です!(地図/画像21枚)
この計画は、老朽化が進む首都高C1都心環状線(築地川区間)の更新事業と連携するもので、高速道路の上に“フタ”が掛けられると説明されています。
「築地一丁目地区」計画地は地下鉄東銀座駅と築地駅の間に位置する約1.4ヘクタールのエリアです。A街区とB街区に分かれており、A街区には地上31階・地下3階、高さ約180mのビルが、B街区には地上29階・地下1階、高さ約110mのビルが建設される予定です。
このA街区の隣を首都高C1が通っています。この部分は1964年東京オリンピックに間に合わせるべく、用地買収を不要とするため、かつての築地川を埋め立てて建設されました。首都高速道路が実施する擁壁の更新にあわせ、中央区が高速道路の上部空間を活用した「覆蓋化広場」を整備します。
今回の計画では、この広場に面する区道447号を広場のレベルまで嵩上げし、再開発敷地と広場、道路が一体となったにぎわい空間を形成する方針です。公表されたイメージパースでは、広大な広場と、それに面して設けられた建物の低層部が一体となり、イベントなどが開催され多くの人々で賑わう様子が描かれています。
地下で駅直結、地上は緑の遊歩道に再開発は、周辺の歩行者ネットワークを大幅に向上させることも目的としています。
まず、地下では、隣接する「築地二丁目地区開発」と連携し、東京メトロ築地駅と覆蓋化広場をつなぐ地下通路と地下広場が整備されます。
地上は覆蓋化広場から築地駅を越えて、隅田川付近の船着き場に至る道路の表層が整備されます。歩道を拡幅し、緑を増やして「ウォーカブルなまち」の実現を目指すとしています。
また、計画地内でも約2500平方メートルのみどりを創出し、覆蓋化広場と一体となった立体的な緑化空間を整備。デッキレベルからは広場を見渡せるようにするなど、視覚的なつながりも意識した計画となっています。
ウワサの「アフォーダブル住宅」も整備A街区のビルには、事務所や店舗に加え、伝統文化などを発信する「ライブシアター」が整備されます。これは住友不動産、松竹、WOWOWが連携して運営するもので、国内外の人々が気軽に伝統文化に触れるきっかけをつくることを目指します。ライブシアターは覆蓋化広場に向かって開放できる設えとし、イベント時には広場と一体的な利用も可能にする計画です。
隅田川沿いの聖路加ガーデン。首都高からこのあたりまで表層の緑をつなげる(画像:PIXTA)。
一方、B街区のビルには、住宅や福祉施設が入ります。特に、施設待機者が多くニーズが高いとされる特別養護老人ホームが約3500平方メートル整備されるほか、中央区内の既存ストックを活用し、子育て世帯などを対象とした中低所得者層向け「アフォーダブル住宅」(約50戸)も供給される予定です。
予定工期は2027年度に着工し、2032年度に竣工する見込みです。ただし、覆蓋化広場の整備や区道の嵩上げは、首都高速の更新事業のスケジュールによるとのことです。

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