ドローンが飛行中のKa-52攻撃ヘリを撃墜

 ウクライナ国防省は2026年3月20日、ドネツク州でロシア軍のKa-52攻撃ヘリコプターをドローンによって撃墜したと発表し、その映像を公開しました。

【映像】ロシア軍のKa-52攻撃ヘリがドローンの攻撃で撃墜される瞬間

 Ka-52攻撃ヘリは、メインローターが上下に2組あり、尾部ローター(回転翼)がない二重反転式と呼ばれる構造が特徴。

ロシア空軍の主力攻撃ヘリとしてウクライナへの全面侵攻に投入され、既に多くの機体が失われています。

 ただ、2023年にウクライナ軍が南部ザポリージャ州で実施した大規模反攻の際は、有効に運用され、ウクライナ軍に打撃を与えました。最大射程15kmの新型対戦車ミサイル「LMUR」が装備されるようになったほか、シリアでの戦訓を反映して大幅な改造を施した派生型「Ka-52M」も確認されています。

 ウクライナにおける戦いでは、以前からドローンが飛行中のヘリコプターに攻撃を仕掛けるケースが報告されていましたが、ドローンはヘリコプターよりも飛行速度が遅いため、攻撃に失敗するケースが相次いでいました。ただ、昨年9月にはロシア軍のMi-8輸送ヘリコプターが飛行中にドローンで撃墜されており、今回は攻撃ヘリであるKa-52が撃墜されました。

 公開された映像は、ドローンがKa-52の前面から体当たりを試み、損傷した機体が炎上しながら高度を下げていく様子を捉えています。ウクライナ国防省によると、今回はウクライナ無人システム部隊の第59独立強襲旅団に所属するドローン操縦士がKa-52を撃墜したと報告しています。なお、ウクライナの無人システム軍は、2024年に創設された世界で初めてドローンの運用に特化した独立軍種です。

 アメリカのシンクタンク・戦争研究所(ISW)は3月21日、ウクライナ軍が3月20日にドネツク州ポクロウシク方面で光ファイバーFPVドローンを用いてロシア軍のKa-52を撃墜し、翌日さらに別の機体も撃墜したと指摘しています。また、ドネツク州におけるウクライナ軍の防衛線に対し、ロシア軍が春季攻勢を開始した可能性が高いとしています。

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