マナー啓発の継続は必須

 近年は訪日観光客の増加により、鉄道でも多くの外国人利用者を見かけるようになりました。

【それマナー違反ですよ!】これが西武が制作した「迷惑図絵」です(画像)

 しかし、列車内で騒いだり、座席に荷物を置いたりといった迷惑行為がSNSで報告され、動画が拡散して炎上に発展するケースも少なくありません。

 日本民営鉄道協会が2025年に実施した「駅と電車内のマナーに関する調査」では、こうした近年のインバウンド増加を受け、「外国人観光客の迷惑行為」に関する利用実態も調査されました。その結果、全体の77.1%が訪日観光客の鉄道利用について「迷惑と感じたことがある」と回答しています。

 具体的な迷惑行為として最も多かったのは「騒々しい会話やはしゃぎ回る行為」で、次いで「荷物の持ち方・置き方(かばん・傘など)」が挙げられました。海外では車内での会話や座席への荷物置きが問題視されない場合もあるため、こうした文化や習慣の違いが摩擦につながっていると考えられます。

 一方で、「座席の座り方(詰めない・足を伸ばすなど)」「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品など)」「扉付近での滞留」については、訪日客・日本人利用者を問わず同程度の割合となりました。

 ただし、「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」という行為については、日本人全体のランキングでは1位だったのに対し、訪日客に対する不満としては比較的少ないという、興味深い結果も出ています。

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