2月14日のバレンタインデーに、スカイマークが搭乗客全員にプチギフトを手渡すイベントを行いました。同社初となる試みは、「新生スカイマーク」にとってのイメージ変革の一環です。

その改革の効果は、確かに実ってきているようです。

「イベント増やす」思いを込めた「はっぴ」もお披露目

 バレンタインデーを迎えた2017年2月14日(火)、スカイマークは全国の空港にて、この日発着する全便の全搭乗客へチョコレートなどのプチギフトを手渡しました。空港スタッフやキャビンアテンダントはもちろん、事務系職員やパイロットまで、さまざまな職員が搭乗口でギフトを手渡しながら搭乗客を見送りました。

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ギフトを配布したスカイマーク職員。同社初となる「はっぴ」もお披露目された(2017年2月14日、中島洋平撮影)。

 バレンタインデーに搭乗客へギフトをプレゼントするのは、スカイマークでは初めてのことです。「お客様への日ごろの感謝を込めて実施しました。これまで当社ではこうしたイベントが少なかったのですが、今後はお客様サービス向上の一環として、積極的にイベントを増やしていくつもりです」と、スカイマーク広報課は話します。その言葉を裏付けるように、今後イベントで着用するために制作された、同社初となる「はっぴ」もお披露目されました。

 スカイマークは2015年1月に民事再生手続の開始を申し立て、同年9月に新体制が発足しました。2016年11月には、制服をオレンジ色のポロシャツから、紺色をベースにしたジャケットに変更するなど、企業イメージの変革に努めており、今回のイベントもその一環です。こうしたイベントを通して「お客様の満足度を高めることは、新生スカイマークにとって課題のひとつ」(スカイマーク)だといいます。

「改革」の効果? 好調な業績を支える、ある数字

 スカイマークのさまざま改革の効果は、数字にも表れてきており、業績は「かなり好調」(スカイマーク)といいます。2016年4月から2017年1月までの搭乗者数は前年同期と比べて約13%、月平均で約6万3000人増加しています。

バレンタインチョコを配るスカイマークの「変化」 業績好調の背景にあるものとは

羽田空港の搭乗口で搭乗客ひとりひとりにギフトを手渡す(2017年2月14日、中島洋平撮影)。

 スカイマークはその要因のひとつとして「法人営業を強化したことによる、ビジネス利用の増加」を挙げており、90%を超える「定時出発率の高さ」がそれを下支えしているといいます。「安価なだけでなく、定時出発率の高さが安心感につながり、選ばれるお客様が多い」(スカイマーク)と分析しているそうです。

「以前の制服であるポロシャツに象徴されていた『安価で身近なイメージ』が変わりつつあることを実感しています」と話すスカイマーク。イメージ改革を推進し、今後も好調に推移していくのでしょうか。

【写真】プチギフトの中身は?

バレンタインチョコを配るスカイマークの「変化」 業績好調の背景にあるものとは

2016年10月からコラボしている、ネスレ日本のチョコレート菓子とインスタントコーヒーが配られた(2017年2月14日、中島洋平撮影)。

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