ANA(全日空)グループの国際線LCC(格安航空会社)、「AirJapan」が2026年3月28日をもって運航を休止します。同日17時30分すぎ、日本発の最終便であるNQ1便(成田発バンコク行き)が成田空港を出発しました。
【写真】えっ…これが「わずか2年だけ存在のANA系コスパ最強航空」最終日の様子です
AirJapanはこれまでANAブランドの短・中距離国際線を担ってきた傘下の航空会社「エアージャパン」を母体に設立され、成田~ソウル、バンコク、シンガポール線を運航してきました。これまで3路線で運航された便数は4124便、乗客数は100万人弱にものぼります。
同社の使用機材はANAで運用されていたボーイング787を改修したもの。座席は上位クラスを設けない1クラス構成で、LCC水準の手頃な運賃をベースに、サービス内容に応じて追加料金を設定する仕組みを採用していました。
ANAホールディングスによると、AirJapanの運航休止は「マルチブランド戦略の見直し」に伴うものであるといいます。背景は、ロシア上空通過回避の長期化により、ANAグループの機材や乗員・客室乗務員の必要数が高止まりしていること、機材の受領遅れやエンジン部品の供給不足によって稼働機数に制約が生じていること、さらにANA長距離国際線の高収益傾向が今後も続く見通しであることが挙げられます。
日本発最終便となったNQ1便では満席近い予約を獲得。同便出発前には、同社より利用者への感謝を表すイベントが展開され、搭乗ゲートではゲートサイネージへの御礼特別画像の掲示などがあり、出発時には同社スタッフによる横断幕を用いた見送りが行われています。
また同便出発前のゲートではパイロットによる挨拶も行われました。
「AirJapanブランドには二つの大きな使命がございました。
なお、AirJapanブランドの運航休止にともない、機材や人材などのリソースはANAブランドへ集約される予定です。これまでANAブランドとAirJapanブランド双方の運航を担ってきた運航会社「エアージャパン」は、今後ANAブランドの国際線運航を担当する方針です。
「AirJapanブランドとしての運航は、本日をもちまして一区切りとなります。しかしながら、皆様がAirJapanにかけていただいた温かい言葉や、ここで培った知見は、ANAの今後の発展、ANAブランドの今後の発展のための大きな財産として引き継いでまいります」(AirJapanのパイロット)

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