埼玉県とさいたま市は2026年3月31日、埼玉高速鉄道と鉄道・運輸機構に対して、埼玉高速鉄道線(地下鉄7号線)延伸に関する速達性向上事業の実施を要請しました。
埼玉高速鉄道線の延伸区間は、さいたま市東部に位置する浦和美園~岩槻間の約7.2km。
さいたま市は2026年2月、速達性向上事業に関する計画の素案をまとめており、今回営業主体となる埼玉高速鉄道へ提示しました。
延伸後、岩槻~永田町の所要時間は現行の約66分(大宮と池袋で乗り換え)から約52分に、大宮~埼玉スタジアム間の所要時間は現行の約31分(南浦和と東川口で乗り換え)が約22分(岩槻乗り換え)に短縮。運賃に関しては、現在の埼玉高速鉄道の運賃体系を基本とする方針です。
延伸後は、朝夕の最混雑時間帯が毎時8本(うち2本が快速)、その他の時間帯は毎時5本の運行を想定。現時点では埼玉高速鉄道線内で通過運転を行う列車はありませんが、延伸後は朝夕の最混雑時間帯に既存駅の停車頻度が減少しないような快速が設定される見込みです。
今後は2029年度以降の都市計画決定・工事施行認可を経て、2041年4月の開業を目指すとしています。速達性向上計画の認定から開業までの概算工期は14年の想定となっています。
概算事業費は1440億円で、費用便益比は1.2。事業スキームは都市鉄道利便増進事業を想定し、国と地方公共団体(埼玉県・さいたま市)、鉄道・運輸機構が3分の1ずつを負担します。地方公共団体の負担割合は埼玉県とさいたま市で35:65となる見込みです。
なお、さいたま市は中間駅周辺のまちづくりについて、目指すべきまちの規模を定住人口約1万人、開発面積約120haとし、新駅と一体で土地区画整理事業を行う方針を示しています。
中間駅周辺では、詳細な位置は決まっていないものの、首都高S2埼玉新都心線を東へ延伸し、東北道へつなげる核都市広域幹線道路の計画もあり、鉄道の延伸と合わせた相乗効果が期待されています。

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