最新レーダー搭載のフライトIII

 アメリカの造船企業であるハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は2026年4月2日、同社が建造中であるアメリカ海軍向けの最新鋭イージス艦「ジョージ・M・ニール(DDG-131)」が進水したと発表しました。

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「ジョージ・M・ニール」は、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦の80番艦にあたり、同タイプのなかでも最新型であるフライトIIIと呼ばれるモデルです。

フライトIIIでは、新型のSPY-6レーダーを中核とする対空・対ミサイル防衛レーダー(AMDR)を中心に、先進技術群が導入されています。

これは、アメリカ海軍の水上艦に搭載されたレーダーの中で史上最も強力なものであり、従来のアーレイ・バーク級に搭載されていたSPY-1D(V)と比較して感度が飛躍的に向上しています。これにより、より小型で高速、かつ複雑な脅威を、より長距離で探知・追尾・識別することが可能となりました。

 さらに、イージス戦闘システムも最新バージョンである「ベースライン10」へと更新されています。このシステムでは、弾道ミサイル防衛(BMD)や統合防空・ミサイル防衛(IAMD)が強化されており、新たな脅威となっている極超音速兵器に対する対応時間の短縮も図られています。

 ちなみに、同艦の艦名は、朝鮮戦争に従軍し、敵の攻撃下で戦友の救出を試みた英雄的行動により海軍十字章を受章した退役軍人、ジョージ・M・ニール氏にちなんでいます。

「ジョージ・M・ニール」は今後、艤装工事や各種システムの起動・試験を経て、海上公試へと進む予定です。

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