「意図的な嫌がらせ」と批判

 フィリピン沿岸警備隊は2026年4月9日、西フィリピン海のカラヤーン諸島群で海洋状況把握(MDA)飛行を行っていたセスナ・キャラバンが、中国側からフレア発射による妨害を受けたと発表しました。

【動画】危険な嫌がらせ行為!? これが、フレアをまく様子です

 同沿岸警備隊によると、当該機は国際法上も合法的な通常任務に従事していたとしていますが、中国側は機体に対し、対ミサイル用の熱源デコイであるフレアを発射。

さらに無線で同海域に対する主権を主張したといいます。

 この事態を受け、フィリピン沿岸警備隊の報道官は、この行為を「意図的な嫌がらせ」だと非難しました。

 さらに同沿岸警備隊は、「平和的に海洋活動を監視し、我が国の海域の安全を確保するために運用していた」と説明。その上で、「中国のこうした行為は、威嚇と嫌がらせの一環としてさらなるエスカレーションを示すものだ。非武装の機体をフレアで標的にすることは、確立された国際航空安全基準と地域の平和の精神に反するだけでなく、機内の人員の生命を直接危険にさらすものだ」として、極めて危険な行為であると訴えました。

 また、無線で同海域に対する主張を行ったことについても、「厚かましい主張だ」と批判しました。カラヤーン諸島群は両国の係争海域であり、パンガニバン礁やザモラ礁などでは、中国が埋め立てによって造成した人工島が点在し、軍事拠点化が進められています。

 この海域はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に位置しており、2016年の仲裁判断でも、同国が海洋資源を独占的に利用する権利を有することが確認されています。にもかかわらず、中国側はこうした嫌がらせ行為を続けています。

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