大阪梅田駅直結です

みなさんは天丼は好きでしょうか。ハイカロリーかつ炭水化物の塊という、いわば“約束された勝利の丼”。

筆者も例に漏れず大好物で、正直いくらでも食べられる自信があります。ただ、これまで天丼といえば「ちょっと高級な丼ぶり」というイメージを持っていました。ところがその認識が、大阪のど真ん中で粉々に砕かれることになります。

【写真】えっ…これが「600円大盛無料天丼」驚愕の全貌です

その舞台となったのが、阪神「大阪梅田」駅に直結する「阪神百貨店 梅田本店」。ここにあるフードコートで出会った一杯が、価格も含めた満足度で完全にSクラス。これまで食べてきた天丼の価値観を根本からひっくり返されました。

地下1階にある「スナックパーク」は、大阪梅田駅をはじめ、JR「大阪」駅や地下鉄各線とも地下通路でつながる超好立地。アクセスの良さもさることながら、ここが本当に恐ろしいのは“安さと種類の暴力”です。

お好み焼き、洋食、ラーメン、そば……なんでもありのラインナップに加え、基本は立ち食いスタイル。その影響か価格設定もバグっており、「オムライス580円」「ラーメン590円」など、このご時世に二度見どころか三度見必至の数字が並びます。しかも安いからといって量が少ないわけではないという、完全に逃げ場のない構造です。

そんな魔境の一角に店を構えるのが「天ぷらの山」。

そしてそこで目に飛び込んできたのが「海老かき揚げ天丼」です。価格を見て、正直一瞬フリーズしました。なんと600円です。しかも前に並んでいたお客さんに釣られて、思わず「ご飯大盛りで!」と口にしてしまったところ、普通にオーダーが通過。レシートを確認しても価格は据え置き。つまり大盛無料です。もはや意味がわかりません。

提供された丼は、ご飯がこんもりと盛られ、その上にかき揚げと海老天が3本ドン。ビジュアルの時点で“勝ち”が確定しています。これで600円はどう考えても反則です。

「600円・大盛無料天丼」実際どうなの?

 まずは海老天からいただきます。厚めでサクッとした衣に、プリッとした海老の食感。

「これこれ、こういうのでいいんだよ」と思わず頷いてしまう、ど真ん中ストレートなうまさです。このクオリティの海老天が3本も乗っている時点で、すでに価格設定が壊れています。

現実か…!? 「大阪梅田駅」直結施設にあった”600円天丼”...の画像はこちら >>

阪神百貨店内「スナックパーク」(グルメ満二郎撮影)。

 そして特筆すべきはタレです。しっかり濃いめで、ご飯にも天ぷらにも負けていない“主張するタレ”。高級店でたまに出会う“上品すぎて存在感が薄いタイプ”とは真逆で、きちんと丼全体を支配しています。これが実にいい。

 ご飯にもたっぷりとタレが染みており、正直これだけでも成立するレベル。さらに海老天と合わせてかき込むと、タレのパンチによってエビの甘みが際立ち、無限ループに突入します。完全に“食わせる設計”です。

 かき揚げもまた侮れません。構成としてはスタンダードながら、しっかりとしたボリュームと食べ応えがあり、これひとつで茶碗1杯分は余裕で持っていかれそうな破壊力。

さらに上に散らされた青ネギが、油とタレにまみれた口内を一瞬だけリセットしてくれるのもニクい演出です。結果、また食欲が復活します。

 気づけば途中からは完全に無我夢中。理性は消え、ただひたすらにかき込む作業に没頭していました。600円、大盛無料でここまで完成度の高い天丼を出されてしまうと、もはや“ありがたい”を通り越して恐怖すら覚えます。

 店を後にしたとき、「もう大阪に住もうかな……」という考えが一瞬頭をよぎりました。しかし冷静に考えると、それは“わがままボディ化加速”への直通ルートです。確実に危険すぎます。ここはあえて距離を保ち、「たまに来て爆食する楽しみ」として取っておくのが最適解でしょう。

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