ETCを搭載して料金所のETCレーンを通行すればスムーズに支払いができ、各種割引も受けられますが、誤って一般車レーンに入ってしまった場合は、どうなるのでしょうか。
「バックして他レーンに移動」は厳禁!ETCを搭載するとさまざまなメリットがありますが、ETC搭載車が料金所の一般車レーンに入った場合はどうなるのでしょうか。
ETCを搭載してETC対応レーンを通行することで、さまざまなメリットが受けられる(画像:写真AC)。
料金所で通行レーンを間違えてしまった場合の対処について、NEXCO東日本広報課に聞きました。
――料金所で誤ったレーンに入ってしまった場合、最も気をつけなければいけないことは何でしょうか?
誤ったレーンに入ったことに気がついても、バックで他のレーンに移動するのは後続車両に追突される可能性があり、大変危険です。お客様には、絶対にやめていただくようお願いしております。
――ETC搭載車が入口料金所で一般車レーンに入ってしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか?
誤進入された場所が係員のいるレーンの場合は、停車したうえで係員に「誤って一般車レーンに入ってしまった」とお伝え下さい。その場でETCカードをお預かりして支払処理をいたします。ETC車対象の各種割引も適用されます。出口料金所では、ETCカードを車載器に挿入した状態でETC対応レーンを通行して下さい。
また、誤進入された場所が自動発券機のあるレーンの場合は、停車して通行券を取っていただき、出口料金所では一般車レーンあるいは「ETC/一般」兼用レーンで停車して、係員に「入口料金所で一般車レーンに入ってしまった」とお伝え下さい。通行券とETCカードをお預かりして支払いの処理をいたします。この場合も、各種割引が適用されます。
――では、入口料金所では正常にETCレーンから入ったが、出口料金所で一般車レーンに入ってしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか?
その場合も同様に、係員に申し出てETCカードをお渡しいただければ、各種割引を適用して支払い処理をいたします。
――逆に、ETCを搭載していない一般車が料金所でETC専用レーンに入ってしまった場合は、どうなるのでしょうか?
その場合、ETCレーンの開閉バーが開きません。安全に停車したうえでレーン横のインターフォンで係員に「誤って進入してしまった」とお伝え下さい。支払いや通行の処理をさせていただきます。その場で停車したまま手続きするか、あるいは別の場所に移動していただくかは料金所の交通状況によって対応が異なりますので、係員の指示に従うようお願いしております。

ETC専用レーンでは、レーン横のインターフォンで係員への連絡ができる(画像:写真AC)。
――仕事の経費精算などのため、出口で利用証明書が欲しい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
入口では通常通りETCレーンを通行いただき、出口料金所では一般車レーンなど係員のいるレーンで停車してお申し出下さい。ETCカードをお預かりして精算の上、利用証明書をお渡しいたします。ただし、出口料金所がスマートICの場合は、利用証明書の発行ができませんのでご注意下さい。
※ ※ ※
NEXCO東日本広報課は、利用証明書について「インターネットのETC利用照会サービスや主要なサービスエリア、パーキングエリアに設置しているETC利用履歴発行プリンターもあわせてご利用下さい」といいます。
ETC(Electronic Toll Collection System)は、自動車に車載器とカードを搭載し、無線通信により有料道路の通行料支払いを行うシステムです。料金所でETC対応レーンを通行すれば、一時停止することなく支払いができ、「時間帯割引」などETC車に限った各種割引も受けられます。
全国のETCの利用率は91.0%(2017年12月現在、国土交通省調べ)に達しており、次世代型のETC2.0も普及が始まっています。ETC2.0は通行料金の自動決済だけでなく、渋滞回避や安全運転支援などのサービスも受けられ、将来的には街中での駐車場や飲食店、ガソリンスタンドなどでも活用できるようになるといいます。【写真】ETCは「2.0」に進化、ますます便利に

普及が始まっているETC2.0は、有料道路だけでなく街なかへもサービスが拡大される予定(画像:国土交通省)。