ふたつある羽田空港の国内線ターミナル。もしターミナルを間違えてしまい、出発時間が迫っていたら、どの移動手段を選ぶべきでしょうか。
羽田空港の国内線には現在7つの航空会社が乗りいれています。これらの会社は、第1ターミナル、第2ターミナルのふたつを使用。搭乗手続きが行われるターミナルは、利用する航空会社やその行き先によって異なります。
7つの航空会社が乗り入れる羽田空港の国内線(2016年3月、恵 知仁撮影)。
現在、第1ターミナルを使用しているのは、JAL(日本航空)、JTA(日本トランスオーシャン航空)、スカイマーク、スターフライヤーの北九州と福岡空港行き、ANA(全日空)の北九州空港行き(共同運航)。そして第2ターミナルを使用しているのは、ANAの北九州空港行き以外、エア・ドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーの山口宇部と関西空港行きです。航空会社のほか、行き先によっても違うため、ターミナルを間違う人もいるのではないでしょうか。
このふたつのターミナルは隣接しておらず、離れた場所にあります。もし間違ってしまった場合、移動手段としては電車、バス、タクシー、徒歩が挙げられるでしょう。
まず電車移動の場合、京急は第1も第2も同じ羽田空港国内線ターミナル駅からのアクセスになるため、東京モノレールを検討することになります。所要2分ですが、運転間隔が日中は3分から6分に1本なので、電車の待ち時間やホームへの移動時間を入れると、10分はみておいたほうが無難です(朝や夜はそれ以上に運転間隔が開く場合があります)。また、ひと駅ぶんの電車賃(160円。
バスは、ターミナル間を移動する無料連絡バスが運行されています。乗り場は、第1ターミナルが1階(到着ロビー階)8番のバス停。第2ターミナルが1階(同)9番のバス停です。所要約3分ですが、運行間隔が4分に1本なので、こちらも10分はみておいたほうが無難でしょう。道路状況によっては、もう少し時間を要することもあり得ます。
タクシー乗り場は各ターミナルとも1階にあり、ターミナル移動の場合は、第1ターミナルが3番と18番、第2ターミナルが3番と17番です。一方通行なので、第1ターミナルからであれば、18番から乗ったほうが早くつきます。第2ターミナルからの場合は、17番のほうが早いです。どの乗り場からもワンメーターで行ける距離ですが、人が待っていてすぐに乗れない可能性があり、また確実に空車が待機しているとも限りません。道路状況にも影響されます。

京急線の改札口横にある第1ターミナルと第2ターミナルの連絡通路(2018年3月、恵 知仁撮影)。
徒歩はスーツケースなど大きな荷物があると大変ですが、確実な移動方法です。地下2階の京急線改札口横に、第1と第2ターミナルを結ぶ連絡通路があります。その距離およそ400m。動く歩道もあり、交通事情に左右されずに移動できます。
どの方法が一番早く移動できるかは、気付いたときに自分がどこにいるかによって判断するのが良さそうです。

空から見た羽田空港国内線ターミナル。第1ターミナル(写真左側)と第2ターミナル(同右側)は、向かい合わせの位置にある(画像:国土地理院)。