元旦恒例、JALの初日の出フライト。2019年も1月1日未明、全国各地の空港から離陸しました。

成田発着のJAL3111便は千葉県館山市付近で初日の出を眺めたのち、富士山をめぐるコースをたどります。

成田空港では「うなりくん」がお出迎え

 JAL(日本航空)恒例の「初日の出・初富士フライト」が、2019年元旦も実施されました。千葉県館山市上空で太平洋から昇る初日の出を眺めたのち、初夢に見ると縁起がよいといわれる富士山をめぐるコースです。

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成田発着JAL3111便にて、機内から迎えた2019年の初日の出(2019年1月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 JALおよびグループ各社の企画にて、全国各地の空港を発着するフライトが実施されており、成田空港を発着する便には「平成31年1月1日」にちなみ「JAL3111」との便名がふられていました。使用機材はボーイング787-9、2018年12月にロールアウトしたばかりの、JAL国際線最新機材です。最も安価な席(エコノミークラス、中央列席)でも2万5000円からの設定ですが、全208席は窓際から中央の席にいたるまで、すべて完売とのことです。

 年末の出国ラッシュが取りざたされる成田空港とはいえ、ついさっきまで除夜の鐘が鳴り響いていた午前4時すぎのロビーは、さすがに閑散としています。そうしたなか、JALの藤田副社長、ジャルパックの江利川社長はじめ、JALの歴代CA制服や着物に身を包んだスタッフ、そして成田市観光キャラクターの「うなりくん」が、初日の出フライトの参加者を出迎えました。

JAL恒例「初日の出フライト」、2019年もテイクオフ 縁起物の富士山は見えた?

参加者の搭乗を控えるゲートにて、JAL藤田副社長(写真右)とジャルパック江利川社長(2019年1月1日、乗りものニュース編集部撮影)。
JAL恒例「初日の出フライト」、2019年もテイクオフ 縁起物の富士山は見えた?

成田市観光キャラクター「うなりくん」も参加者をお出迎え(2019年1月1日、乗りものニュース編集部撮影)。
JAL恒例「初日の出フライト」、2019年もテイクオフ 縁起物の富士山は見えた?

JAL歴代CA制服に身を包んだスタッフも見られた(2019年1月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 搭乗口で開かれたセレモニーでは、藤田副社長が新年のあいさつに立ち、やがて午前6時01分、JAL3111便は未明の成田空港を離陸しました。

富士は頭を雲の上に

 機内では、おせち風弁当や升酒(未成年者はソフトドリンク)、紅白まんじゅうなどが配られ、参加者はそれらを楽しみつつのフライトです。ビジネスクラスではシャンパンのミニボトルも付きます。

 やがて午前6時41分ごろ、千葉県館山市付近にて、まずは進行方向左側の窓が明るくなりました。地上4900m、眼下一面に広がる雲海の彼方から、2019年最初の太陽が顔を出しました。JAL3111便はそのまま旋回を続け、今度は右側の窓から、再び日が昇りました。

JAL恒例「初日の出フライト」、2019年もテイクオフ 縁起物の富士山は見えた?

2019年の初日の出を浴びる富士山(2019年1月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 その後、雲から顔を出し初日の出を浴びる富士山を相模湾上空で眼下に眺めたのち、機内では旅行券やオークラニッコーホテルズの利用券などが当たる抽選会も実施され、おめでたくにぎやかな雰囲気のなか午前7時53分、JAL3111便は再び成田空港へ着陸しました。

 なお今回の「初日の出・初富士フライト」、成田発JAL3111便の窓際席は発売開始30分で完売、内側の席も翌日のうちにすべて売り切れたそうです。プレミアムエコノミークラスの窓際席で、今回のフライトを夫婦そろって楽しんでいた60代の男性は、これまでどうしてもチケットが入手できず、今回が初めての参加だそうで、「ANA(全日空)さんを含めると、17年越しの夢がようやくかないました」と相好を崩していました。2020年の便に参加したい場合は、こまめに発売情報をチェックしたほうがよいでしょう。

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