道路信号機は交通の流れが円滑になるよう、複数の交差点で連携して制御されています。意図的に「青信号が続く」ようになっている場合もあり、「赤信号が続く」と感じることも、気のせいとは言い切れないようです。
信号が青になりクルマを発進させると、「目の前の信号が次々と青になっていく」こともあれば、次の信号でも赤、またしばらくして赤と、「ちょくちょく赤信号になる」と感じることもあるかもしれません。
赤信号のイメージ(画像:写真AC)。
交通管理に関する技術の研究開発を行う公益法人、日本交通管理技術協会(東京都新宿区)によると、信号機は交差点単独で一定のサイクルに基づき赤、黄、青が変わるものもあれば、複数の交差点と連携して変わっていくケースも。それらのひとつに、同じ路線で信号の表示サイクルを連携させる「系統制御」と呼ばれる信号制御方式があり、「次々と青に」あるいは「ちょくちょく赤に」と感じるのは、この方式が関係しているケースがあるそうです。同協会に詳しく話を聞きました。
――「系統制御」とは、どのような概念なのでしょうか?
A交差点を通過したクルマが、一定の速度で走行すれば、その先のB、C、D交差点も青信号で通過できるようにするというものです。仮に、A交差点を同時発車した別のクルマがスピードを上げて走行した場合、その先の交差点がまだ赤で、停車または減速しなければならないことがあります。スピードを上げても結局、目的地に着く時間は一定速度で走行したクルマと変わらなくなる、というのが最も基本的な考え方です。
ただ実際にはひとつの路線だけでなく、全体として交通の流れが円滑になるように制御されていますので、制限速度で一定して走っていても、途中で停められてしまうこともあります。同じ路線でも、大きな交差点で右折車が多いようなところは青の時間を長くすることもあるなど、それぞれで信号の表示間隔にズレも生じます。
黄信号もコントロールされている!――ひとつの路線が全て、ひとつの系統として制御されているのでしょうか?
いえ、一定のエリアを決めて系統制御しており、信号機と信号機の間隔が長いところなどが、その境目になります。そのエリアとエリアのあいだ、あるいは(警察の管轄が変わる)県境などで表示サイクルがズレることもありますが、県をまたいで相互に連携しているケースもあります。
※ ※ ※
日本交通管理技術協会によると、このような「系統制御」だけでなく、様々な制御方式が関係しているケースもあるとのこと。ドライバーが気づかないような信号の制御方式として、次のようなものを挙げます。
・高速感応制御:スピードを出しすぎている車両を感知すると、先の交差点で信号を赤にし、その車両を半強制的に停車させる。事故を起こす可能性が高い車両を排除する目的。本来はまだ青のところを早く赤にするため、交差する道路側では「いつもより早く青になった」と感じることがあるという。
・ジレンマ感応制御:赤信号開始までに停止線を通過することも、安全に停止することもできない危険領域「ジレンマゾーン」をドライバーが回避できるよう、黄信号の表示タイミングを調整。通過すべきか停止すべきかを迷わないようにさせ、追突や出会い頭事故の減少につなげる。
・公共車両優先システム、現場急行支援システム:バスなどの公共車両や、パトカーなどの緊急車両が通行する際、それら車両が進む先で青信号を長く表示させる。バスなどの定時運行や、緊急車両の現場への急行を支援。
日本交通管理技術協会によると、基本的に信号は交通量に応じてコンピューターにより制御され、一般的に交通量が多い日中は赤、黄、青の表示サイクルが長く、交通量が少ない夜間などは、待たされるイライラをなくすため短くなるとのこと。また、何らかの原因で一時的に交通量が急増するような場合に、警察の担当者が直接操作することもあるそうです。
【画像】一定速度で走れば連続して青 「系統制御」の概念
系統制御のイメージ。

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