阪神電鉄に、台湾・桃園メトロとの連携を記念したラッピング列車が登場。1000系電車の外観に「台湾の名物」などが描かれたほか、車内の床やつり革にも手が加えられています。
阪神電鉄が、2019年3月9日(土)より「阪神電車×桃園メトロ連携記念ラッピング列車」の運行を開始。初日には、甲子園駅(兵庫県西宮市)にてお披露目式を行いました。
このラッピング列車は、阪神電鉄が台湾の桃園国際空港と台北市内などを結ぶ桃園大衆捷運股イ分有限公司(桃園メトロ。「イ分」は1文字で表記)と相互連携協定を結んだことを記念するもので、1000系電車のうち1編成に実施されました。
新たに登場した「阪神電車×桃園メトロ連携記念ラッピング列車」(2019年3月9日、伊原 薫撮影)。
ラッピングは、桃園市の伝統工芸品である客家花布(はっかはなぬの)の生地色である水色と、桃園市の市花である桃をベースに、それぞれの車両に台湾を代表する風景や観光名所、グルメなどのイラストが描かれています。また、車内の床はレンガ調とされ、中央部には気球をデザインしたつり革が取り付けられました。
お披露目式には、阪神電鉄や桃園メトロの関係者などが出席。阪神電鉄の佐々木 浩常務取締役は「ラッピング列車の存在が、日本の方には台湾を知るきっかけに、台湾の方には日本や阪神電車に親しみを感じてもらえるきっかけになるとうれしいです」と話しました。
ラッピング列車の外観(2019年3月9日、伊原 薫撮影)。
ラッピング列車の車内(2019年3月9日、伊原 薫撮影)。
お披露目式に出席したSandyさん(2019年3月9日、伊原 薫撮影)。
また、お披露目式に先立ってチェロ奏者の張 正傑さんによる演奏が行われたほか、台湾で人気のシンガーソングライター、Sandy H.さんも登場。Sandyさんは、台湾人向けに製作された阪神沿線のPR曲『阪神で行こうよ』を歌っており、会場でその歌やミュージックビデオを初公開しています。
「阪神電車×桃園メトロ連携記念ラッピング列車」は、同日から約1年間運行される予定で、阪神本線・阪神なんば線のほか、阪神1000系電車が運用されている山陽電鉄線や近鉄線でも見られます。

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