国内航路から引退したカーフェリーが、インターネットのオークションサイト「ヤフオク!」に出品されています。出品者によると、フェリーの出品はこれが初めてではないそうです。
国内の旅客航路から引退したフェリーが、2019年8月1日(木)現在、インターネットのオークションサイト「ヤフオク!」に出品されています。
「ヤフオク!」に出品されている元「フェリーみしま」。現役時代の外観は白1色だったが、現在は白と青のツートンに塗られている(画像:MOマリンコネクション)。
その船は1991(平成3)年製の元「フェリーみしま」です。大三島ブルーライン(愛媛県今治市)が今治と大三島、岡島村(いずれも今治市)、大崎上島(広島県大崎上島町)を結ぶ航路で運航していましたが、2019年4月に新造船へ置き換えています。その先代の船が今回出品されているもので、オークションの開始価格は2860万円です。
出品者は海運仲立業のMOマリンコネクション(兵庫県芦屋市)で、現在の船主からの依頼で代行しているそうです。実は「ヤフオク!」では、小さなボートから漁船、クルーザー、業務用船まで数多くの船が出品されています。MOマリンコネクションによると、さすがにフェリーは珍しいといいますが、同社でもフェリーを出品するのは、これが初めてではないといい、中古船の販売サイトにも出品しているとのことです。
MOマリンコネクションによると、今回の船は213総トンという規模からしても、飛びついて入札する人は少ないと思われるものの、「まずは売り出していることを知ってもらえれば」と話します。
【写真】出品中の元「フェリーみしま」の現役時代

現役時代の先代「フェリーみしま」(画像:写真AC)。