ANAHDが、独自開発のアバターロボットを発表。同社の社長は「アバター社会」で「瞬間移動」ができるようになるといいます。
ANAホールディングス(ANAHD)が2019年10月15日(火)、幕張メッセで行われた「CEATEC(シーテック)」で同社が独自に開発した新しいアバターロボット「newme(ニューミー)」について講演しました。
左が女優の綾瀬はるかさん。右がANAHDの片野坂真哉社長(2019年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。
自分自身でロボットを遠隔操作し、ロボットが受け取った感覚を自分の体で疑似体験ができる「アバター」。ANAHDが開発した「ニューミー」は、高画質で、首振り機能があり、折りたたみ、カスタムデザインも可能なアバターロボットといいます。
ANAHDの片野坂真哉社長は、アバターを使えば「瞬間移動ができるようになります」と話します。
「色々な所に行ったり、瞬間移動して離れた家族とハイタッチやハグをしたり、宇宙に飛び出したりすることができるのでしょうか。答えは『YES』です。それを可能にするのがアバターです」(ANAHD 片野坂真哉社長)
航空会社であるANAグループがなぜ、「瞬間移動」のサービス提供を目指すのでしょうか。
「実は世界で、飛行機を利用する人は6%しかいないのです。社会的、身体的理由で移動ができない人もいらっしゃいます。
また、「アバター」の目指すところは「瞬間移動」だけではないようです。
綾瀬はるかさんも登場 2050年には「アバターと人間の差をなくす」片野坂社長は「アバターを使えば、遠く離れていても、経験やスキルを世界中で広くシェアできるようになります。一切の制限を超えて理解し、思いをシェアすることも可能です」と話します。
また、講演には女優の綾瀬はるかさんが登場し、アバターのデモ体験を披露。「これが普及したら色々なところで、色んなことができると思います」とコメントしました。
イベントに登場した綾瀬はるかさん(2019年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。
2040年にはアバターを脳からの指示だけで操作可能にし、2050年にアバターと人間との差をなくして、違和感なく全ての感覚を使えるようにすることを目指すという片野坂社長。
「将来は、現在のインターネット社会と同じようにアバター社会が訪れるでしょう。アバターには人類の夢、世界を変える力が詰まっています」(ANAHD 片野坂真哉社長)
このたびANAHDが開発したアバターの名「ニューミー」は、「新しい私」という意味だそう。まず日本で、「ニューミー」が揃ったまちづくりを目指し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに1000台を普及させたいとしています。

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