異形すぎて不採用 ドイツ偵察機「BV141」 要望どおり作ってなぜそうなった?

 各メーカーはそれを基に開発を行いましたが、そのなかには、19世紀後半に設立された名門の造船会社で、1933(昭和8)年から航空機の製造を始めたブローム&フォス社がありました。

生真面目に作って性能も申し分なし だけど…

 ブローム&フォス社の主任設計技師リヒャルト・フォークトは考えました。ドイツ航空省が出した要求仕様に沿ってエンジン単発で3人乗りにしようとすると、機体中心線上に乗員室があった場合、胴体や主翼で視界が大きく妨げられてしまいます。それを避けるために、コクピットを含む乗員室を右主翼に移設したのです。

 これならば、前後左右だけでなく下方視界も広くとることができます。また後方視界も垂直尾翼や水平尾翼などに遮られることがありません。加えてプロペラ機に見られる進行方向の傾き(プロペラが操縦席から見て右回転のとき、機体には左ロール方向へ反力がかかる現象)も、機体の重心が偏っていることで打ち消せました。メリットが大きいとしてリヒャルト・フォークトはこの形状で設計を進めました。

異形すぎて不採用 ドイツ偵察機「BV141」 要望どおり作ってなぜそうなった?

試験飛行を行うBV141偵察機。飛ぶ姿は異形そのものである(画像:ドイツ連邦公文書館)。

 こうして生まれたのがBV141でした。従来の航空機の概念を打ち破る外観の試作機は、1938(昭和13)年2月25日に初飛行に成功しました。性能は航空省の要求仕様をクリアしており、操縦性は良好で、安定性も問題ありませんでしたが、結局、BV141はコンペに落ちました。


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