テレワークなど、オフィスに常駐しない働き方が浸透しつつある昨今ですが、それを後押ししそうな施設が東京メトロの地下鉄駅に登場します。エアコンや電源、Wi-Fiなど設備も充実の個室型ワークスペース、実際どのようなものでしょうか。

駅構内の個室「ココデスク」 電源コンセントや液晶モニターもあり

 東京メトロが2020年2月20日(木)より、駅構内でデスクワークなどができる個室型ワークスペースの提供を開始します。サービス開始前の2月17日(月)、溜池山王駅(東京都千代田区)に設置されたものが報道公開されました。

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東京メトロ溜池山王駅の南北線改札付近に設置された個室型ワークスペース「ココデスク」(2020年2月17日、大藤碩哉撮影)。

「ココデスク(CocoDesk)」と名付けられたブース型のこの施設は、幅1.3m、奥行1.0m、高さ2.1mのスペースにデスクとチェア、電源やWi-Fiのほか、エアコン、液晶モニターなどを配します。デスクの下は、キャリーバッグを置いても足元に余裕のある広さが確保されています。

 また周囲の雑踏やセキュリティへの対策として、「ココデスク」のブースには防音パネルが使用されており、室内は静かに、またテレビ会議などによる会話も室外へ漏れないよう設計されているそうです。

 東京メトロは「ココデスク」について「溜池山王駅には、銀座線と南北線の改札付近に計3台、設置します。2020年3月末までには10駅に設置し、さらに今後は東京メトロの駅で100ブース設置する予定です」と話します。

「ココデスク」の利用はウェブサイトから予約

「ココデスク」は、東京メトロが富士ゼロックスと共同で開発したものです。テレワークなど、オフィス以外で仕事をするモバイルワーク需要に応えるため設置したといいます。仕事以外でも、読書や学習スペースとしての利用も見込んでいます。

 2月20日には溜池山王駅のほか、千代田線と副都心線の明治神宮前駅で2台、副都心線の新宿三丁目駅や有楽町線の池袋駅、月島駅、南北線の六本木一丁目駅で1台ずつと、計9台の「ココデスク」が供用開始されます。

「乗り換えついでに駅の個室で仕事」東京メトロ 駅にワークスペース設置 その内部は?

CocoDeskの内部(2020年2月17日、大藤碩哉撮影)。

「ココデスク」の利用料金は15分250円(税別)で、利用可能時間は午前7時から22時までです。専用のウェブサイトに会員登録し、事前予約することで利用できます。予約時間になるとサイト上に「解錠キー」が表示され、予約したブースの入口でサイト上の「解錠」をタップすることで入室できます。決済はクレジットカードのみです。

 東京メトロは「短時間の利用が可能なので、移動中のスキマ時間を有効活用できます。駅を生活空間の一部としてより便利に快適にご利用いただけるよう、務めてまいります」としています。

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