東京メトロが16年ぶりに駅員などの制服をリニューアルします。デザインコンセプトは「シンプルスタイリッシュ」で、五輪も見据え、東京を訪れる人へスタイリッシュな東京の魅力を発信したいといいます。
東京メトロは2020年4月1日より、駅員と乗務員、サービスマネージャーが着用する制服をリニューアルします。それに先立ち2月19日(水)、報道陣向けに新制服の発表会が開催されました。
東京メトロの新制服。左からふたりずつ、サービスマネージャー冬服、駅員・乗務員冬服、駅長クラス、駅員・乗務員夏服、サービスマネージャー夏服(大藤碩哉撮影)。
東京メトロが制服をリニューアルするのは、2004(平成16)年に帝都高速度交通営団の民営化で会社が発足して以来、16年ぶりのことです。2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」を見据え、東京を訪れる人を新たな装いで出迎えるといいます。
発表会に臨んだ東京メトロの山村明義社長は「東京らしいシンプルスタイリッシュをデザインコンセプトとし、東京を訪れる国内外のすべての人たちへ、制服を通じてスタイリッシュな東京の魅力を発信したい」と話しました。
帽子前面の徽(き)章には「SINCE 1927」の文字が入っています。1927(昭和2年)は東京メトロの前身である東京地下鉄道が、東洋初の地下鉄として銀座線の浅草~上野間を開業した年です。先人が築き上げてきた東京の安心かつ安定輸送を受け継ぎ、利用者視点に立った質の高いサービスを提供したいと、東京メトロはいいます。
東京メトロ新制服のネクタイやスカーフの柄は車両などがモチーフ駅員と乗務員の制服デザインは共通のもので、たとえばネイビーカラーを基調とした冬用のジャケットには、アクセントとして襟にコーポレートマークの金糸刺繍が施されています。東京を動かす鉄道事業者として、規律感と清潔感を持たせたとしています。
またシャツは社員からの要望により、両胸にポケットを設けたといいます。タブレット端末など、業務上の携行品を入れやすくするためだそうです。
駅員と乗務員の冬服。襟元にコーポレートマークの金糸刺繍が光る((C)東京メトロ 女子駅伝部・新制服発表会)。
制服の機能性については、従来の制服に持たせてある速乾性を維持しつつ、新たに帯電防止機能を追加し、また様々なシーンに対応できるようストレッチ機能も向上させたとしています。
サービスマネージャーの冬用制服は、ネイビーとグレーを掛け合わせたスーツに、東京メトロのコーポレートカラーであるブルーのアクセントが施されています。ネクタイやスカーフには、東京メトロのロゴマークや路線記号、車両をモチーフとした柄を採用し、印象に残ってもらえるようなデザインに仕立てたといいます。
制服には夏服と冬服がありますが、着用期間の目安は、5月1日から10月31日までを夏服、11月1日から4月30日までを冬服とするそうです。しかしながら、どちらを着用するかは勤務場所の環境に応じて、係員の判断に任せるとしています。

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