中越パルプ工業(株)(東京都中央区、東証プライム上場)は、子会社の中越エコプロダクツ(株)(高岡市)を特別清算する方針であることがわかった。
負債総額は約37億5100万円(2025年3月期決算時点)。
中越エコプロダクツは、中越パルプ工業と(株)環境経営総合研究所(東京都渋谷区)の共同出資によって設立。環境経営総合研究所が開発した100%プラスチックに代わる新素材「マプカ(MAPKA)」シートを製造していた。しかし、環境経営総合研究所は粉飾に手を染めていたことが露見し、2024年8月に金融機関から東京地裁に会社更生法を申し立てられ、同年9月に会社更生法開始決定を受けた。2025年2月に更生手続きが廃止となり3月26日、破産開始決定を受けた。
このため、予定していた合弁事業を継続することが困難になり、中越パルプ工業は4月25日開催の取締役会で当社の解散を決議し、「6月末を目途に解散する」旨をリリースしていた。
9月12日現在、解散登記はなされていない。これについて、関係者は「解散手続きが遅れており、解散時期は未定」とコメントしている。
※中越パルプ工業(株)(TSRコード:291121993、法人番号:3010001034877、東京都中央区、東証プライム上場)
※中越エコプロダクツ(株)(TSRコード:032183160、法人番号:1230001017531、高岡市材木町1-12、設立2018(平成30)年7月、資本金1億円)
※(株)環境経営総合研究所(TSRコード:294046615、法人番号:5011001043734、東京都渋谷区)