ここ数年で急激に社会的な認知が広まった「YouTuber(ユーチューバー)」。コロナウイルスで不要不急の外出が制限され、家の中でYouTubeを見て過ごしている人も多いのでは?今回は、視聴者側ではなく釣りの動画クリエイター入門について紹介してみましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・多賀英二)
YouTubeについて
YouTubeとは、グーグルが運営する「動画共有サービス」です。基本的には無料で、動画を視聴したり投稿したりできます。YouTube以外にも動画サイトはたくさんありますが、その中でもダントツでYouTubeは人気があります。動画投稿をして再生回数が伸びれば、収益化が可能な事も人気要素の一つです。
撮影はスマホでもOK
「動画撮影」と聞くと敷居が高いイメージがありませんか?そんなイメージは取り払い気軽にはじめましょう。今時のスマホはビデオカメラに劣らないくらいの高画質なものも出ています。スマホと三脚があれば撮影は可能です。
より本格的に始めるなら、まずビデオカメラです。スマホ撮影だと容量を気にしたり連絡が来るたびに三脚から取り外したりと面倒ですよね。

動画撮影専用のビデオカメラだと、そんな手間も省けます。手元を映すアクションカムもおすすめ。アクションカムを使用する事で臨場感溢れる動画になります。釣り動画撮影では特にオススメです。

チャンネルをつくろう
次にチャンネルを開設しましょう。チャンネル開設はGoogleアカウントを作り、YouTubeにログインします。
「YouTube チャンネル開設」などとネット検索すれば分かりやすい記事も出ていますので、そちらを参考に進めるのもよいでしょう。
チャンネルを開設したらアイコンやチャンネルアートを変更する事をオススメします。これらはプロフィール画像のようなものです。視聴者が自分のチャンネルにアクセスした時に、ここをかえているのとかえていないのとでは、興味の持たれ方に差が出るところだと思います。そして編集した動画をアップロードして動画をみなさんに見てもらいましょう。
釣り動画を見て楽しむ
釣り動画は近年人気を集めています。最近では「釣りガール」や「釣りドル」と言う言葉もあるように、女性アングラーも増えています。
釣り動画の楽しさはなんと言っても「釣りに行きたいけど行けない時の気晴らし」になる事ではないでしょうか?釣りは釣行して楽しむ以外にも「見て楽しむ」と言うのも最近のトレンドとなっています。
動画のイメージを考えよう
撮影する前に大まかな構成を決めておく事をオススメします。どんな感じの動画にしたいか・・・をあらかじめ考えておく事で編集がしやすくなり、まとまった動画になるでしょう。
釣りの様子を全体的に映す場所は、遠すぎず近すぎずといったバランスが大事です。釣種によって映す範囲をかえる事をオススメします。
手元だけを映す場所は、頭にアクションカムを付けるのか、首元や胸の辺りに付けるのかで少しかわってきます。
撮影時のポイント
次に筆者が実際に動画作りをして感じた編集のポイントを紹介します。
まず「手ブレ」は極力少なくした方がよいでしょう。三脚などを使用して、しっかりカメラを固定した方が質の高い動画に仕上がると思います。しかし、アクションカムなどの手元を映す場合は少し動きがある方がおもしろいと思います。キャストするシーンやヒットシーンなど、部分的に手元の動画を入れるのが特にオススメ。
次に声を入れたい時。風がない場合は良いのですが、風が強くノイズが入る時は家で録音する事をオススメします。現場で声を入れるよりも聞き取りやすくなります。
注意しておきたい事
撮影時に特に注意したいポイントは、防水ではないカメラを使用する場合、濡れても大丈夫なように「保護」をした方が良いでしょう。
海で使う場合、防水カメラでも使用後は塩分をしっかり除去しないと、すぐに金属部分が錆びてしまうので気をつけましょう。
三脚を使用する場合は風が吹いても倒れないように、オモリを付けておく事をオススメします。ペットボトルに水を入れたものをぶら下げておくだけで、かなり効果が期待できるでしょう。
そしてもう一点は、「波の来ない所」にカメラを設置する事です。特に海で使用する場合、急に波が上がって来る事も珍しくないと思います。少し余裕をもって高台に設置する事を強くオススメします。
編集時の注意点
まず「動画の長さ」です。動画は5~10分以内が良いと言われています。基本的に10分以内がオススメです。場面に変化をつける事も大切です。例えば、取り込み時に魚をアップしたり、やり取りのシーンではアイムービーで言う「ピクチャインピクチャ」のような機能を使い、2画面にしたりとアクセントを加える事で、より視聴者の興味をひく事ができるでしょう。
動画をパソコンに取り込もう
動画編集をする時はパソコンで行う事をオススメします。アップル社が出しているiPhoneでも編集可能ですが、画面が大きい事や処理能力が速い事などから、パソコンの方がオススメです。

パソコンで編集する場合は、まず撮影データをパソコンに入れ、アイムービーで編集すると言った流れになります。
編集にオススメなアプリ
編集する時には「iMovie(アイムービー)」がオススメ。シンプルで使いやすく、初めからいろいろな効果音やトランジションなどの機能が備わっているのでオススメです。
有料なものは無料なものにはない、使いやすさや編集性能があります。しかし、慣れないうちは練習も兼ねて無料のもので挑戦するのが良いでしょう。
ちょっとした小技
ちょっとした事ですが、より動画が楽しくなる小技を紹介したいと思います。まず「字幕」です。字幕を入れる事で、より見やすい動画になります。声も字幕も入れると、目と耳から情報が入ってくるので、より効果的だと思います。
次に「効果音」です。これは動画に色付けするためにも、非常に大事です。例えば、ヒットした瞬間や魚を取り込んだ瞬間などに入れると、本格的な動画に仕上がるでしょう。編集に慣れてきたら、スローモーションや早送りを入れるのもオススメです。
最後に紹介するのは動画の顔とも呼べるオープニングとエンディングです。毎回決まったオープニングにする事で、動画を見始めた瞬間に、「このオープニングはこの人の動画だ」と覚えてもらいやすくなる利点があります。
最後に
編集が完了したら、データを書き出しYouTubeにアクセスしてアップロードすれば完了です。アップロードは、YouTubeにアクセスしてログインしたら、トップ画面の検索バーの横にアップデートボタンがあるので、そちらから行えます。
今回、ざっくりではありましたが動画投稿について書きました。
チャンネル登録の数が伸びたり、コメントがきたりすると、より動画を投稿したくなってくると思います。誰でも気軽に始める事ができるので、ぜひチャレンジしてください。
<多賀英二/TSURINEWS・WEBライター>