前日に彼女の要望を聞いたお礼に「釣りに行こう」と提案をされたが、3月27日の天候は生憎の雨。しかし、調べてみると屋内釣り堀というものが周辺にあると分かった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)
フィッシングポイントげっちゅー
屋内釣り堀がどんな所かも全く想像は着かないが、私だけでなく彼女も単純にどんな所なのかが気になるので、とりあえず向かってみた。
場所は愛知・北名古屋市にある「フィッシングポイントげっちゅー」。こちらではコイと金魚を釣ることができるようだ。
練りエサ使用でデート釣行におすすめ
お昼前の入店の時点で親子やカップルがプールのような所に向かって竿を出している。受け付けで料金や釣り方などの説明を受ける。当初は様子を見つつ、とりあえず1時間(1050円)の予定だったが、金曜日は女性が1時間券で1時間の延長が無料らしく、結局、2時間やることにした。
タックルはのべ竿に棒ウキのシンプルな仕掛け。エサは練りエサだ。虫エサが苦手な彼女は一安心の様子。最大の不安が晴れたようで、その表情は清々しさすら感じる。
空いている椅子に座り、水槽をのぞき込むが何も見えない。側面や底面を黒く塗っているのかと思ったが、水を濁らせているそうだ。準備を済ませて釣りを始めると、すぐにアタリが出る。

アタリはあるもアワセ難し
「ウキが沈み始めたらすぐにアワせて」と言う店員のアドバイス通りにアワせるが、なかなか決まらない。どうやらコイはエサを吸って吐いてを繰り返して食べるようで、タイミングが少しでもズレるとヒットしないようだ。
彼女の仕掛けにも魚からのアタリはあるようだが、「アッ!」と言ってからアワせるのでヒットはしない。私が「アッ、のタイミングでアワせるといいよ」と、アドバイスを送ったが、反射的に声が出てしまうようで、しばらくは隣から「アッ!」や「オッ!」という声が聞こえきた。
初ヒットは45cm級のコイ
10分ほど続けていると私にヒット。アワセが決まると、やはり気持ちいい。ヒットの前は竿が折れないか一抹の不安があったが、想像より遥かに丈夫なようで、しっかり魚を寄せられた。
彼女の方は歓声を上げてはくれるが、魚が暴れて水が掛かるのが嫌なようで退店する勢いで私から離れていく。ネット入った魚はサイズを計ることはできないが45cmほどのコイだ。

アタリ多く初心者も飽きず
魚をバケツに移し釣りを再開する。この釣りはアワせるタイミングが難しいが(この釣りの醍醐味でもある)、魚が小突くような小さなアタリも含めれば、アタリ自体はほぼ毎投ある。
そのため、初心者や子供でも飽きずに楽しむことができるのではないだろうか。彼女の方も惜しい場面が何度かあったが、釣れずに残り時間も少なくなってしまった。
彼女にも待望のヒット
しかし、本当に時間ギリギリでヒット。これをしっかりとキャッチしてご満悦だ。コイの重量感ある引きをしっかりと楽しむことができた。

釣ったコイと写真を撮るが、魚との距離が遠いのはご愛嬌。あっという間の2時間で、私自身はもう2時間くらいは、いや4時間は余裕で楽しめただろう。
コイ釣りの最終釣果
釣った魚は最後に店員が釣果を数えながらプールに戻す。釣果はポイント換算され、昔懐かしい駄菓子などに交換できる。またポイントは貯めることもでき、釣り竿など様々な賞品と交換できるようだ。
コイ釣りの最終釣果は私が7匹、彼女が1匹であった。念のため金魚釣りの方をのぞいてみた。金魚の方はボート型の水槽に放たれている。こちらは水を濁らせていないため色鮮やかなたくさんの金魚が泳いでいるのが見える。

金魚釣りに夢中
気が付くと金魚釣りの道具を持ち、ボート水槽の横に座っていた。彼女は金魚を釣るのは可哀想なのか、とりあえず見ているだけのようだ。しかし、私が金魚釣りを楽しんでいると、いつの間にか彼女も道具を持って横に座っている。
金魚釣りは30分350円とリーズナブル。エサはコイと同じ練りエサだ。

金魚の釣り方
金魚の口にハリが入ったら上げるだけ・・・という、説明通りの単純な釣りではあるが、なにぶん金魚が多過ぎてハリが行方不明になる。これはハリの位置を水面ギリギリにすることで解決。

金魚釣り最終釣果
金魚はコイと違ってドンドン釣れる。先ほどまでの金魚への同情もどこかに置き忘れ、彼女もポンポンといいペースで金魚を釣り上げて楽しんでいた。

ハリ掛かりすると若干の重みを感じる程度で、金魚の引きはほぼない。だが、たくさんの金魚が泳ぐ姿はそれだけで癒されるものがある。
こちらもあっという間に時間が来てしまい道具を返却。金魚もコイと同様にポイントに換えることができる。金魚は私が15匹、彼女が11匹と釣果的にも楽しめた。
家族連れにも最適な設備
フィッシングポイントげっちゅーには、マンガなどが置いてある休憩所やゲームセンターにあるようなゲーム機なども設置されており、釣りに飽きやすい小さな子どもを連れてきても安心だ。
奥のガラス水槽では観賞用のコイの販売も行っていた。休憩がてら、きれいなコイを眺めるのもありだろう。当初は1時間程度の滞在を予定していたが、結局、3時間近くも滞在し、しっかり満喫してしまった。
彼女はコイも金魚も無事に釣ることができ楽しんでいた。本人いわく、「暑い寒いがないし、釣れたし、かなり楽しかった」。ほっこりとした笑顔を見せてくれて、私も大満足だ。
意外と高い中毒性
コイは初めは難しかったが後半は多少慣れてきた。さらに経験を積めば、1時間で2ケタ釣果も目指せるだろう。仲間内でワイワイやったり、釣果を競いあったり、また1人でじっくりやるのもありだろう。アタリをいかにヒットに持ち込むかに中毒性があり、すでに次の機会を待ち遠しく感じている。
※記事内に登場する施設の現在の営業状況については、直接お問い合わせください
<永井航/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り場についてフィッシングポイントげっちゅー
所在地:愛知県北名古屋市