今回は木曽川河口のシーバス実釣編。私が最も釣果をあげている「ルアー選択」、「水質によるルアーカラー」、「ロッド操作」、「チャンスタイム」について説明したい。

(アイキャッチ提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)

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木曽川シーバスゲームのルアー選定

前回記事では「釣果を決める6つの要素」について解説した。

今回はまずルアー選定から解説しよう。

木曽川の満潮から下げ潮に当たる時間帯には、水面に大量のハク(ボラの稚魚)がいて、さらにボイル(シーバスがハクを捕食する)音がある場合、必ず選択するのがフローティングミノーやシンキングペンシルだ。

ボイルがあるとき、シーバスは水面を見上げているので、バイブレーションをキャストしても反応がない。諦めずひたすらミノーを投げ続けるのだ。

そのチャンスタイムが過ぎ去ると、後はバイブレーションを選択するのが私のパターン。また、下げ潮に当たる時間帯にボイルがないときは、最初からバイブレーションを選択する。水面にハクやサヨリが大量にいるのにボイルがないときは、意外と甲殻類を捕食していることが多い。

よくアングラーからバイブレーションを投げると魚が逃げてしまい場が荒れると聞くのだが、私の考えはバイブレーションを投げて魚の反応がないときは、そこに魚がいないと考えている。確かにミノーで釣れる場面も多々あるが、木曽川で数を楽しむならば経験上バイブレーションが最も有効だ。

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バイブレーションが最も有効なルアー(提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)

木曽川シーバスが好むカラー

木曽川のシーバスが大好きであろうカラーがある。

薄いブルー系ホロ

まず河川の水質がクリアのときや少し濁りがあるときには、薄いブルー系ホロを選択する。この薄いブルー系ホロが木曽川カラーといってもいいぐらいの釣果をたたき出すのだ。ぜひ試してもらいたいカラーだ。

赤系

次に赤系が少しでも入っているルアーも、強い反応が得られる。赤系はスローリトリーブをすると、魚の反応がいいため覚えていてほしい。

赤金

干潮間際や風が強いときなどは、どうしても水が濁ってくる。そんなときは赤金系のルアーがお勧め。この3色は確実にルアーケースに入れておいてほしい。

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木曽川シーバスの鉄板ルアー(提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)

ロッドの角度が重要

ロッド操作でこだわっているのが、ロッドの角度だ。キャストした瞬間、自分の立ち位置から見てティップ(穂先)を左上流へ向けること。そうすることでラインが張り、ロッドを持つ手に水の抵抗を感じられ、さらにルアーの泳ぎが同時に伝わってくる。

ここで重要なのが、できるだけロッドを寝かせて、強く水の抵抗を感じながらリトリーブすること。そうすることでルアーの抵抗がさらに強くなり、ルアーの泳ぐ姿勢が斜めに傾くと同時にルアーの波動で魚を呼ぶ。最後にルアーカラーのホロ系が水中でキラキラと強く輝き、魚が口を使う流れになる。

このロッド操作は、初めての人にもぜひ試してほしい。私が自信を持って記載するメソッドだ。

また、リフト&フォールをする際、キャストしてルアーが着底した瞬間からロッドを縦に数回リフト&フォールをすると数多くのバイトを得られることもあるため、このメソッドも試してもらいたい。

木曽川シーバスのチャンスタイム

木曽川におけるルアーフィッシングでかなり集中する時間帯があり、私はこの時間帯をチャンスタイムと呼んでいる。このチャンスタイムで釣れなかったら、諦めて帰るほど期待が高まる時間帯だ。

チャンスタイムも3段階に分かれている。

最初のチャンスタイムは、水位が太ももの辺り。次にひざ辺り。激アツチャンスタイムは足首だ。足首の水位になったころ、周囲の水位はほぼなく、干上がっているぐらいの潮位になる。そんなに浅場で釣れるのか。大丈夫だ。この干潮間際に魚は活性が上がる。

ルアーが届く場所の水深は約50cm。これだけ水位があればシーバスはエサを求めて入ってくるので、諦めないでキャストを繰り返してほしい。

リトリーブスピード

シーバスを狙う際、確実に魚の反応がいいリトリーブスピードは速巻きになる。小魚は強い流れのなかすごい勢いで泳いでいるため、ルアースピードも速めに巻くように心がけている。

ストラクチャーが多い場所では、逆にスロースピードで巻きストラクチャーにルアーを当てながら、魚の活性を上げバイトまで持ち込むのだ。

ランカーシーバスを狙う時期

ランカーシーバスを狙う時期は10月だ。この時期の河川にはコノシロがわく。コノシロも30cmほどあるが、それを丸のみするぐらいの大きなシーバスが回遊してくる。

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こんなコノシロがベイトのときも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)

私も過去90cm、80cmとランカーシーバスに巡り会えた時期が10月だ。10月はぜひランカーシーバスを狙ってほしい。

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記憶に残るランカーとの出会い(提供:週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦)

<週刊つりニュース中部版 APC・高畑光邦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年5月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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