形に色、無数にあるタイラバネクタイですが、あれもこれも揃えるのはなかなか難しいのが現実。それならいっそ自作してみては?ということで、今回はタイラバのネクタイの制作方法を解説します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・賀川正志)
タイラバのネクタイを自作
私はタイラバのネクタイを自作しています。今では、カーリーのネクタイも色々発売されていて、どれを使えばいいのか分からず迷っている方も多いかもしれませんが、私がタイラバを始めたころはストレートのネクタイしかなく「こんなの自分で作れるし、簡単に量産できる!まして既製品にはない色も作れる!」ということで自作をはじめ、今に至っています。
タイはどんなのがお好み?という疑問から入ると、あれこれ想像して楽しみながら作れます。すでに釣りに行っている気分です。作った物を現場で使ってみて釣果が出ればよし。そうでなければダメと言うことではなく、季節的(食性)に合わなかったと思い、ストックしています。

ネクタイの材量
まず用意する物は、荷造り用のセロハンテープ、カッターコンパス、両面テープ、カッティングマット 、カッター(100円ショップで揃います) 、ネクタイの素材となるシリコンシート、型紙、そして型の下書きをするのに使うコンパス、定規、油性マジック、ハサミです。
カーリーネクタイの制作手順
1.まずは下書をした紙を切ってみて、使えるか見てみます。いけそうだと思ったなら、同じ型を必要な分書きます。

2.次に、シートを切断するために、セロハンテープをシートに貼り付けます。これがシートを切る際のキモ!シートはゴムなので切りにくいです。だいたいの人は上手く切れなくて、切断で断念してしまいます。しかし、シートの両面にセロハンテープを貼りつけておくと、難なく切ることができます(よく切れるハサミが前提です)。

また、セロハンテープの上からマジックで下書きもできます(型を制作するのが面倒な方は、その工程をとばせるということです)。
3.セロハンテープの上に両面テープを貼り、型紙を貼り付けます。一つでも多く作るため、無駄な空間が出ないように配列して貼りましょう。

4.後は切るだけです。渦巻きになった部分があるときは、切り進めて細くなってくると、セロハンテープの接着面が少ないため、はがれて失敗する場合があります。こんな場合は、動かないように上からセロハンテープで補強します。
ストレートネクタイの制作手順
1.カーリーネクタイを制作したときと同様、まずはシートにセロハンテープを張り付けます。
2.次にシートが動かないように、カッティングマットに両面テープを貼ったシートを貼りつけます。

3.後は作りたい太さのネクタイになるよう、カッターで切ります。
端から1cmの所から反対の角に向かって斜めにカットすると、1cmの幅で2本作ることができます。太い方の中央から、同じく端から3cmの位置に向け、斜めにカットすれば出来上がりです(ガタ付きになったらセロハンテープを貼ってカッターで手直しもできます)。

なお、私が作るネクタイは全般に少し長めに作っています。釣り場で短い方がいい時は半分で切断したり、止めの所で二重にしたりして対応しています。
たまにそれ以上長いのがほしい時は、段違いに折り曲げたり、2本取り付けて余りをカットし、その時々の釣れ具合に合わせています。

色々試すことが大事
ネクタイの色、形が多様化している昨今、「ネクタイって何がいいんですか?」とよく聞かれます。あれもこれもは金銭的に揃えられないというのはよくわかりますが、「ベストなのはどれ?」と聞かれても、そんなの私にも分かりません。これだけの種類、色があるのは、その時々により反応する物が違うからではないですか?と冗談混じりに答えています。
ということで、「制作してみては?」とおすすめしています。「既製品みたいにうまく切れないですよ」と出来上がりを気にされる方も多いですが、綺麗に切れなければ釣れない訳でもないはずです。意外にガタガタの方がアピールするかも?こればかりは魚に聞かなければわからないですね。
自分が作ったネクタイが心配な方は、既製品プラス自作ネクタイで釣行してみてはいかがでしょう?

<賀川正志/TSURINEWS・WEBライター>