梅雨が明ければいよいよ夏真っ盛り。注意したいのはやはり熱中症。

今回は、100均でも入手可能な、熱中症対策アイテムを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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熱中症の原因

いよいよ夏本番。新型コロナウイルス感染拡大による自粛も解除になり、開放的に海へ繰り出したは良いが、急激な暑さへの対応に身体が付いていけず、疲れ果てて挙げ句には熱中症に……なんてことは避けたいもの。

環境省の熱中症予防情報サイトによると、「熱中症を引き起こす条件は、環境と身体と行動によるものが考えられます」とある。「環境」というのはいわゆる人を取り巻く部分で「気温が高い」とか「湿度が高い」、「風が弱い」などを指す。「身体」としては、激しい運動などで体内に大きな熱量が生じることで、環境要因と重なって身体が十分に対応できない状況で、結果として熱中症を引き起こす。

人の身体はそのような状況に対して、汗をかくなどして体内に溜まった熱を放出する機能を持っているのだが、その機能を超えた熱量が体内に蓄積したり、汗とともにミネラルなども排出されてしまう。

まずは体調管理から

筆者がライフセーバーをしていた頃、パトロールをしている海水浴場で良く見られた熱中症患者の要因を見てみると、やはり早朝から家を出て、朝から砂浜でアルコール摂取、そして直射日光に当たっているウチに熱中症に……というパターンが多かった。ただ、朝からビーチで寝ているだけなのに、突如として痙攣したり、吐きもどしたりと、発見が難しいのを実感した経験がある。

これらは早朝から遊びに出ることによる寝不足やそれに加えて飲酒、そして直射日光を浴びることで体内に熱を蓄積し、汗をかくことで体内の水分量も著しく低下している状況だろう。

しっかりと睡眠を取り、ビーチでは飲酒は控えて、パラソルなどで日陰を作っておく。全く反対の行動をすれば熱中症のリスクを下げることはできるはず。釣行時も同じで、釣行前日はできるだけ早く寝るなどの体調管理が、まずは熱中症予防の第一歩である。

持参しておきたい熱中症予防アイテム

さて、体調管理は釣り人の努力ということで、ここからはそれに加えて、さらに熱中症を予防するのを助けてくれるアイテムを紹介したい。これらは100円均一ショップでも手に入り、非常にコンパクトなアイテムばかりなので、タックルボックスやクーラーボックスの片隅に入れて持参しておいてはいかがだろう。

塩分などの補給系アイテム

釣りをしていると、どうしても海上などは風が吹き、案外涼しいことも多い。でも、確実に身体からは汗が出続けている。そして、汗とともに体内から失われてしまうのが塩分、ミネラルなどだ。

塩飴

最近、熱中症予防対策として話題になっているのが、塩飴で、塩分を補給するのに役立ち、熱中症予防効果があるとされている。ただし、飴だけを食べるのではなく、必ず水と一緒に取ることが重要だ。

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塩飴(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

熱中症予防への有効性が話題になり、最近では100均ショップでも陳列棚に数多くの種類の塩飴が並ぶようになった。いろいろな味の塩飴や、ミネラルなど体内から失われやすい素材を摂取できる飴も数多い。

もちろん、塩だけでできているのではなく糖分も含まれているのでエネルギー補給の効果も期待できるとされている。

梅干し系のお菓子

梅干しが熱中症に効くといわれて久しいが、汗をかくと塩分とともに体内から失われてしまうミネラルに、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムなどがあるが、梅干しにはこれらが豊富に含まれている。塩飴同様、水と一緒に取ることで失われたミネラルを補給できる。

ただし、梅干しそのものを持っていって食べるにはちょっと抵抗がある人もいるだろう。そこで、オススメなのが梅干しを加工したお菓子類。たとえば、下の「ねりうめ」などは梅干しを加工してグミのようなお菓子に仕上げた物。こちらも100均ショップに行くと、かなりの種類の梅干し系お菓子が陳列されているので、お好みでチョイスすれば良いだろう。

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梅干しを加工したお菓子(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ゼリー状のお菓子

小さなカップゼリーのお菓子で、下の写真のように中身が「塩レモンゼリー」と銘打たれ、ナトリウム、カリウム、ブドウ糖、クエン酸などが配合されていると謳われている。

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塩レモンゼリー(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ゼリーの良いところはクーラーボックスなどで良く冷やしておき、暑い中で食べるとミネラルも補給しつつ、冷たい食感を味わえる点だろう。

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カップゼリーなのだ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

冷感素材の利用

最近、夏には冷感素材、冬場には発熱素材など、季節によって快適に過ごせる素材のウエアなどが増えている。シャツやパンツなどだけではなく、いろいろなパーツで冷感素材を使用したアイテムが流行だ。タオルなどもそんな冷感素材を使用した物が発売されている。

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クールタオル(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

例を挙げると、クールタオルやアームカバー。アームカバーは本来、半袖のシャツを着る時に腕の部分をカバーすることで日焼け防止効果を期待した物だが、冷感素材を採用することによって体感温度が下がる。持参して、不要なら片付けておいても超コンパクトなので、これはぜひ持参しておきたいアイテムだ。

水に濡らすことで、水分が蒸発する時の温度低下により、ひんやり感を維持するというアイテムも多い。タオルや首周りに付けるタイプが多く、首筋がひんやりするだけでもかなり体感温度はかわってくる。ヘッドバンド様の頭に巻くタイプもある。

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首に巻くと涼しい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ワンタッチ冷却剤の利用

その昔、お酒や弁当の下部ある薬品の袋を破り、薬品を混ぜることで発熱し、お酒や弁当を勝手に温めてくれるという商品があった。今もあるのかは分からないが、その逆にワンタッチで冷える冷却剤も発売されている。

通常は常温で、パッケージの中には水と冷却用の素材が入っていて、水の袋を握って破り、パッケージごと軽く振ることで2つの素材が混ざって温度が低下する。
キーポイントは常温で持ち歩けるので、タックルボックスなどに入れておけること。

使わなければそのまま持ち越しもできるし、暑さで氷も少なくなってしまった時でも、改めて冷却できるのがありがたい。冷却剤を冷やしてタオルに包み、首筋に当てるだけでもすいぶんと快適になるはずだ。

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ワンタッチ冷却剤(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただし、運搬途中に雑に扱ってしまうと中身が破れて勝手に混ざり、不要な場面で冷却してしまうのでご注意。

ほかにも、熱中症予防に役立つ食べ物や飲料、暑い中でも快適に釣りをさせてくれるアイテムなどがどんどん新製品として登場しているので、時々は100均ショップやホームセンター、ドラッグストアなどをのぞいてみてはいかが!

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>

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