イシナギ釣りで7.9kg頭に船中10尾　アワセがキモ【モンロー号】

茨城日立久慈のモンロー号が今期もイシナギ狙いで出船を開始。シーズン序盤の5月下旬に釣行した。

（アイキャッチ提供：週刊つりニュース関東版 鈴木源）

モンロー号でイシナギ釣り

釣行当時の4時半に船着き場に集合。釣り人が船の前にクーラーやタックルを置き、駐車場に車を移動させる。この日集まった8人が指定された席に座ると、女将がエサのイカとイワシを配り、5時ごろ出船した。

イシナギ釣りのタックル

この日は青物や泳がせ用のグラスワンピース竿に中型以上の電動リールを組み合わせたタックルをメインで使用。「全長1.8m～2.4mでイシナギの引きに耐える物であればなんでも問題ない」とのことだが、ミチイトはPEライン5号前後が基準になるのでそれなりの道具で挑もう。

仕掛けはハリス18～20号にムツバリ23号（ネムリ付き）の胴突き。オモリ80号を使用。

船中1尾目は6kg級ヒラメ

釣り場に到着し、仕掛けを投入。この釣りは高低差が激しい根周りを狙うため着底後すぐに2mほど底を切り、置き竿で狙うのが、山﨑弘船長のお勧め。放置しているとすぐに根掛かってしまうので、頻繁に底を取り直そう。

早速、大ドモで何かがヒット。強い引きだが本命とは違う様子。上がってきたのはゲストの6kg級ヒラメ。

30分ほどすると、隣の人になかなか食い込まないアタリがあったが流し直し。

本命イシナギ7.9kgをキャッチ

大ドモの鹿志村さんから「食いましたよ」と声が上がる。巻き上げとともに竿先が海面へ刺さる強烈な引き。

最後まで抵抗を見せて上がってきたのは7.9kg本命。

その後、最初にヒラメを上げた田中さんに本命らしい引き。慎重にやりとりして上がってきたのは7kg級。

私にも本命らしい小さなアタリが何度かあったあと引き込まれたが、待ちすぎたようで竿先が戻ってしまった。

イシナギ釣りのコツ

船長にコツを教わると「前アタリの竿先が少し暴れる程度でアワせると、エサの先端をくわえているだけなのでまず掛からない。しかし、待ちすぎるとエサを離してしまう。本アタリでキーパーに着けたま竿を上げて聞き上げるようにすると勝手に掛かるからアワセは不要。あとは低速で巻き上げてくるのが確実」と親切に教えてくれた。

エサのイカはエンペラの下から上にかけてチョン掛けする。

前アタリでアワセるとエサだけかじられてしまう。

本命イシナギ連釣

船は再度流し直して、私に50cm近いマゾイ。胴の間にいる井坂さんは小型本命を連発。

ポイントを移動し、船上では大型と思われるハリ掛かりが何度かあったがすぐに根に入られ切れてしまった。

すると、私の竿先が少しはねた。ファイトに備えると大きく絞り込まれたので船長のアドバイス通りに聞き上げてハリ掛がりを確認し、低速巻き上げ。上がってきたのは2.4kgと小型だが嬉しい本命。20kg級の引きはどんな強さなのか想像もつかない。

「この引きに魅せられてハマッた」と言う下山さんは、新調したタックルで挑戦。本命を手に安堵したようだ。

その後は八城さんが3kg級を仕留め、バラシが何度かあり帰港。

当日の釣果

釣果は7.9kg頭に0～3尾で船中10尾。ゲストにヒラメやクロアナゴ、マゾイ。潮が速く、食いが悪かったが、まだまだシーズン序盤。これからが本番だ。

同魚の強烈な引きに魅せられた釣り人は多く、週末はすぐ満船になる。早めの予約がお勧めだ。

船長のコメント

「例年8月ごろにスタートするけど、今年は水温が高く、シーズンインが早かったため長く楽しめると思います。出船日や詳しいことは電話で確認してください」

＜週刊つりニュース関東版 鈴木源／TSURINEWS編＞