6月21日、和歌山県市江の磯(吉丸渡船)へ行ってきました。わきグレを攻略し、釣果は30~38cmを10匹。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・妹尾隆)
笠甫大島に渡礁
大阪を午前1時に出発。途中、和歌山インター近くのマルニシに寄ってエサを購入。そこで「釣れますように」と願いを込めてまきエサを機械で混ぜます。この機械(ミキサー)は非常に便利で、腰痛持ちの磯釣り師には本当にありがたいです。
午前3時45分に吉丸渡船に到着。駐車場にはすでに多くの車が並んでいます。空がうっすら白んできたので準備を済ませ、同じく冠島に行く予定のキザクラ山本さん河西さんと合流。船長にあいさつをすませ、4時20分に渡船に乗り込み出船です。

ほどなく、「妹尾さんたち3人、大島行きましょう。用意しておいて下さい。」と船長から声がかかりました。ここ吉丸渡船は船長に人数を伝えておくと、渡礁する磯は船長が決めてくれます。磯の取り合いになったり過剰な人数が降りたりすることがなく安心です。
船着き側でスタート
私たちが渡礁する「笠甫大島」に着きました。この笠甫大島、通称「大島」は平たく大きな磯ですが、上物釣りのポイントは船着き側に3人、南側(串本向き)に1人、潮が引けば2人できるかなという感じの磯です。この日は少しウネリがあり時折釣り座まで波が上がってきたので、船着き側で3人並んで釣りを開始しました。

沖側で釣っている石田さんが幸先よくサオを曲げています。しかしグレじゃない引きです。上がってきたのはシオ(カンパチの幼魚)おいしい魚です。
足元を見てみるとチョウチョウウオやコッパグレに真っ青で熱帯魚のようなソラスズメダイが団体様で泳いでいますが、コサバはいるもののそんなに多くありません。前回来たときはコサバにコテンパンにやられたので、今回のこれぐらいなら何とかなりそうかなという感じです。足元にまきエサを入れエサ取りを足止めし、サオ2本ほど沖のサラシの切れ目を狙います。
サラシの切れ目で36cm
当日の仕掛けは00ウキを使ったスルスルですが、仕掛けが入りすぎないようにシモリ玉を入れています。こうすることでタナを取る釣りにかえるときに少しでも手早くできます(老眼でシモリ玉にラインを通すのが大変なのです) 。

数投目、仕掛けがなじみウキがゆっくりと入っていきます。20cmほど入ったところでマーカーがスッと走ったのでサオを立てると、ゴンとサオに乗りました。
その後、同じようなサイズを2匹追加したとこで食い気が止まったので、南向きのポイントへ様子を見に行きました。そろそろいい感じなのですが、たまに足元をウネリが上がってくるので、もう少し潮位が下がってから移動することにしました。

元のポイントに戻り小型の尾長グレと38cmまでの口太グレを合計4匹追加したとこで南側のポイントに移動しました。
後半は南向きでわきグレ狙い
沖の方にわきグレを発見。矢引き(約1m)ほどの超浅ダナで狙いますが、ツツツッとラインを引っ張って行くもののハリ掛かりはしてくれません2度3度と続いたのでハゲバリにしてみます(寒の食い渋るときに使っています)。
ハゲバリは形状から吐き出したときに唇に掛かりやすくなっているのでしょうか? 使い方は、ラインを引っ張るアタリがあってもアワせず少し送り込みます。ゆっくりとサオを立ててハリ掛かりさせるイメージで釣り、何とか3匹追加できました。困ったときのハゲバリです。ハゲバリは細いので折れやすいです。優しいやり取りでお願いします。

派手なファイトはヒラスズキ?
ボイルを付けさらに遠投し、浅ダナを狙います。わきグレが見えている所までゆっくりと引き戻してくると、今度はサオをひったくるようなアタリ。
何とか近くまで寄せてきましたが、サラシに突っ込んでいきます。バラさないようにサオでためると、銀色の巨体が浮いてきました。なんかボラみたいなヒラスズキやな……と思っていると、まさしくボラでした・・。

当日の最終釣果
ショックでしたが、気を取り直して15時の納竿までにグレ、アイゴ、サンノジ(ニザダイ)を追加して、グレは30~38cmを10匹釣ることができました。大満足です。磯をきれいに掃除して、迎えの船を待ちます。

同行者の状況とこの日の勝因
船着き側でやっていた宮原さん石田さんは50cmクラスのサンノジを何度も掛け疲れきっていましたが、グレも釣れ満足していたようです。

梅雨グレシーズンとなりましたが今回はアタリも小さく、「ん?」と感じた時にはラインを張り「聞いてみる」または「とりあえずアワせる」のが数につながったのかなと思いました。
ここ市江(吉丸渡船)は出船前に船長に同行の人数と弁当の有無を伝えて乗船します。渡礁の磯は船頭さんが近日の釣果を踏まえ決めてくれますので初めての方でも安心です。また夜釣りで大物も狙えます。
<妹尾隆/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り場について吉丸渡船