夏といえばウナギ。今回は梅雨の揖斐川でウナギ釣りをした模様をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
梅雨の揖斐川でウナギ狙い
今期初のウナギ狙いは6月上旬梅雨の夜。場所は三重県桑名市の揖斐川下流部だ。
このエリアのウナギといえば、本流の速い流れにも負けない30号のスパイクオモリが定番。だが小場所狙いの私は、オモリ5号のライトなスタイルで楽しんでいる。

ちょい投げでウナギをキャッチ
スタートは周囲が暗くなり始める午後7時半ごろ。今回は「天然ミミズ」が入手できたので、いつも使用しているザリガニとも比較したいところだ。ちょい投げと足元狙い、合計3本のサオを出してアタリを待つ。
すると5分もしないうちにミミズのサオに激しいアタリ。少しイトを送り込み、重みが乗ったところでアワセを入れる。ゴンゴンと伝わる重量感に本命を確信。巻き上げると45cmほどのウナギが水面に姿を見せた。慎重に取り込み、まずは1匹。やや小ぶりだが記念すべき初モノだ。
天然ミミズは最強エサ?
ここからアタリは途絶えることなく、かといってヒットするわけでもない。大半のアタリは外道のようで、ミミズばかり取られて大忙しだ。一方、ザリガニは時折アタリが出る程度。こちらは本命のようだが、魚が小さいのか食い込まない。
そんななか、突然激しいドラグ音が響いた。置きザオの場合、サオを持っていかれないようにドラグを緩めておくので、イトが出ればクリック音がする。これは間違いなく本命。イトが止まったらサオで聞き、手応えを確認してアワセを入れる。
アタリの激しさから良型を期待したが、上がってきたのは40cmそこそこ。とはいえ、まだ開始から30分ほどしかたっていない。さすが天然ミミズは効果絶大のエサだ。
50cm級のウナギゲット
エサ取りとの攻防が続くなか、時折本命のウナギらしいアタリも交じる。ここで足元のサオにアタリ。激しく出ていくラインに本命を確信したが、最後の最後で食い込まない。
そこでミミズを付けて投入すると再びアタリ。しばらく送り込んでアワセを入れると、今度は無事にヒットした。巻き上げると、これが当日最大寸の50cm級ウナギ!それでも、このエリアのなかでは小さい方だ。
最終釣果
その後は本命からの魚信も途絶え、午後9時すぎに終了。
この日はサイズこそ微妙ながら3匹とまずまずの釣果となった。これから梅雨明けまでが最盛期。次は良型を狙いたい。

ウナギ釣りのコツ3選
最後に、ウナギ釣りは難しいとお悩みの方に簡単なコツを3つご紹介しよう。ウナギ釣りで重要なこと、それは1に場所、2にエサ、3に時間帯だ。
1.場所
川や海はもちろん、細い水路や閉鎖水域であるはずの池にまで生息している。そのため釣り場は無数にあるが、同じ釣り場でも投点によってアタリの数に大きな差が出る。実績場と言われるような場所でも釣果が得られないときは、地形などを観察してウナギの通り道を推測したい。
2.エサ
エサはドバミミズが万能だが、エサ取りに弱く、釣れる型も選べない。その釣り場の平均サイズや外道の有無なども考慮し、目的に応じたエサを用意することが大切だ。
3.時間帯
時間帯は一般的に日没直後がベストと言われるが、雨の日などは明るいうちから釣れることもあり、場所によっては深夜に食いが立つことも多い。汽水域なら潮位も関係するので、こればかりは足繁く通って見極める他はないだろう。

ウナギは身近にいる反面、まだまだ解明されていない部分も多い魚だ。また捕獲に関しては各県で体長制限も設けられている。この先、本当に絶滅が危惧されることのないよう、節度を持って楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
▼この釣り船について揖斐川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年7月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。