いよいよ夏のイカメタルシーズン。6月21日、イカの聖地と呼ばれる福井県越前の茱崎にある人気船、ディープオーシャンでイカメタル&バチコンアジングを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・Shinchan)
茱崎でイカメタル&バチコン
6月21日、イカの聖地と呼ばれる福井県越前・茱崎の人気船、ディープオーシャンに乗船してイカメタル&バチコンアジング釣行へ。18時に出船、ポイントまでは13分と近いのが嬉しい。水深も32mと浅く、茱崎の夏のイカメタルの始まりを感じた。
ゼロテン釣法には反応なし
まずはイカメタルゲームからスタート。明るいうちはボトムに鉛スッテ15号をつけたままシェイクする、ゼロテンションで狙ってみるが反応がない。潮はほとんど動かずオマツリの心配もない。茱崎のきれいな夕日に癒されながら、しばしの間のんびりと糸を垂らした。

バチコンで良型アジ
19時30分を過ぎた頃、ライトオン。いよいよ夜焚きの始まりだ。しかし20時を過ぎても反応がない。すると船長から「アジの気配が出てきた」とのアナウンス。同船者がいつの間にかバチコンアジングで良型アジを釣り上げ始めた。
私も船長が予め作ってくれた、アジングのリグにタックルチェンジしてアジを狙ってみることにした。実はアジングはまともにやったことがなく、誘い方に迷ったが、船長の指示通りボトムまで落としてシャクリ上げからのフリーフォールでアタリを待つと、すぐに良型アジがヒットした。
その後も同様の誘いでアジが面白いように釣れる。相方のSさんがイカメタル1本で攻めているのを後目に、アジングを楽しんだ。

メタルティップランでイカ乱舞
時刻は21時を過ぎで残り2時間を切った頃、そろそろイカを釣らないとヤバい……。そう思い、再びイカメタル再開。探見丸を見ると、広範囲にベイトが散っているのが分かり、ポツリポツリとイカを釣っていた相方のSさんにアタリダナを聞くと「底から5巻き、それでアタらなかったら底から3巻き」と教えてくれた。
ロッドをオーシャンスピアに持ちかえ、メタルティップランでボトムに落とし込み、5巻きで止めると明確なイカパンチ。すかさずフッキングを決めた。これぞメタルティップラン。ここからは怒涛の追い上げで数を伸ばしていく。

この日はカメムシが多く悩まされていたため、船長がたまらず減灯を試みた。するとこれが功を奏して、イカのタナも活性も上がり、船上にイカが乱舞する。
最終釣果
23時のストップフイッシングまでイカメタルにメタルティップランをして、最終釣果はケンサキイカ15ハイ、スルメイカ7ハイ、良型を含むアジ5匹と、この時期ならではの茱崎ナイトを楽しんだ。

船長直伝「逆ダン」リグを紹介
ディープオーシャンの船長が船上で作ってくれたバチコンリグを紹介しよう。バチコンとは小浜の雲船長が編み出した「バーチカルコンタクト」の略称だ。
アジを船上からバーチカル(縦方向)に狙う釣り方になる。

シンカーがなければ鉛スッテをかわりに付けるのだが、カンナがリーダーに絡まり痛めてしまうため、なるべくシンカーを付ける方が良いとされる。
夏は虫とクラゲに注意
この日はとにかく虫とクラゲに悩まされた。筆者なりに注意点と対策法をご紹介しよう。
虫対策
まず虫対策について。特にカメムシが多く、マスク越しでも強烈な悪臭が漂っていて、蛾も多く、釣りに集中できない。こんな時には虫よけスプレーや、フェイスマスクが必需品だ。本格的な頭から被る網状になった虫よけアイテムもあるので、よほどの場合は使用すると良いだろう。
クラゲ対策
次にクラゲ対策について。また、海中を漂うクラゲがラインに付着するのも厄介だ。大きな塊になるとガイドに絡まり、最悪の場合ロッドを破損する恐れがあるので注意が必要だ。大きな塊は目視して手で取り除くほかないが、小さな塊ならロッドに付けるクラゲ除去アイテムが発売されているので使用すると良いだろう。
また、納竿時にラインを巻く時はタオルでラインを掴みながらラインを巻き取ると、クラゲをスプールに巻き込まずに済む。スプールまで巻き込んでクラゲが乾いてしまうと、なかなか取れないので気を付けよう。
今後の展望
各地でイカメタルが好調。今年はイカの当たり年ともいわれていて期待が持てる。春のベタ底で狙う大型のケンサキイカがボチボチ終盤を迎え、これからは浅ダナで新子のイカが釣れはじめ、いよいよ夏のイカメタルが開幕する。

また、船長のお話ではアジが釣れるのは今のうち。これからはイカがメインになってくるとのことだ。イカにアジともに狙うことができる茱崎にぜひ足を運んでほしい。
<Shinchan/TSURINEWS・WEBライター>
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