北のヘラブナ釣り激戦区として知られる山形県。風光明媚で魅力ある釣り場の宝庫であり、美味しい物が多い土地でもある。

今回は暑い夏の山形にピッタリな、釣り場とグルメを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

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前川ダムでヘラ釣り

山形県上山市にある前川ダムは、日研(日本へら鮒釣研究会)、全放協(全日本へら鮒放流協議会)からの度重なるヘラブナ放流のおかげで魚影が濃く、数・型ともに狙える好フィールド。例会や大会はもちろん、日研の地区大会も行われ、遠方から訪れるファンも多い、山形県を代表する人気釣り場だ。

ヘラブナ釣り場グルメ:前川ダムと冷やしラーメン【山形・上山市】
前川ダム周辺広域楽図(作図:週刊へらニュース編集部)

釣り場の状況

環境のよさや魚影の濃さもさることながら、魚のサイズがずば抜けており、平均して尺1寸~尺2寸で、40cmオーバーのキロクラスもひん繁に顔を見せる。

日曜例会で30kgを超えることもある入釣無料の野釣り場は、同ダムくらいではないだろうか。

ヘラブナ釣り場グルメ:前川ダムと冷やしラーメン【山形・上山市】
前川ダム全景(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

人気ポイント

人気・実績ナンバーワンのポイントは、熊野ワンド。ここは駐車場もあって入釣しやすく、釣り場までの傾斜も穏やか。そのためカートの使用が可能で、足腰に自信のない人にもオススメだ。

ヘラブナ釣り場グルメ:前川ダムと冷やしラーメン【山形・上山市】
熊野ワンド(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

特に本湖寄りは広場のように開けており、釣り台も設置しやすい。平日でも早朝から釣り人が入る人気ポイントだ。ダムサイト寄りの管理棟ワンドも人気ポイントで、小高い木々に囲まれているため風に強い。

必携品

ゴミ避けフェンス周辺はドン深のため、水位によっては長竿のチョウチン釣りが可能だ。

湖全体がポイントといっていいが、釣り座まで下りていくのが困難。

地元の常連なら問題ないが、慣れない遠征組は「ここを下りていくの!?」と、驚く場所が目立つ。

そのため軍手・長靴は必携。心配ならライフジャケットも用意しておこう。また荷物をコンパクトにまとめておくといいだろう。

釣り方

釣り方は宙~底まで楽しめるが、この時期なら浅ダナ狙いがメイン。空いていれば竿は10尺前後で大丈夫だが、13尺前後でスタートして釣況を見ながら伸ばしていこう。

エサは両ダンゴがメインだが、良型揃いの人気釣り場だけにセット釣り(トロ巻き・角麸)も視野に入れておこう。良型が足下を泳ぎ、ウキの周りは魚で真っ黒になる、野釣り場とは思えぬ光景に驚くはずだ。

絶品の冷やしラーメン

ラーメン消費量が全国1位の山形県は、地区ごとに様ざまなご当地ラーメンがある。前川ダム周辺では米沢ラーメン、赤湯辛味噌ラーメンが有名だ。

そのなかでも夏の山形で外せないのが〝冷やしラーメン″だ。麺もスープも冷たく、氷入りで提供している店もある。独特のあっさりした醤油味はクセになる旨さで、カンカンに照り込んだ暑い日には欠かせない至極の一杯だ。

良型地ベラに度肝を抜かれた後は、冷やし中華とは違う、絶品の冷やしラーメンを堪能してもらいたい。

ヘラブナ釣り場グルメ:前川ダムと冷やしラーメン【山形・上山市】
冷やしラーメン(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

前川ダム交通情報

入釣無料、釣り台必携。東北道村田JCT経由で山形自動車道を西進。山形蔵王ICで降り、国道13号線(上山バイパス)を南下。上山市に入り高層マンションの脇で須川を越えて南西に進む。右90度のカーブを越え、奥羽本線の陸橋を渡る。T字路を左折して西進し1kg先の前川を渡れば、前川ダム入口の小さな標識が左にある。

<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
前川ダム
この記事は『週刊へらニュース』2020年8月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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