泉南へライトゲーム釣行。本命は夜のアジだが、それまでは「ゲソング」でライトゲームのターゲットにすらならない小魚たちを狙う。

気楽な釣りだが、今回は学びもあった。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【...の画像はこちら >>

泉南で「ゲソング」

日時:11月1日 15時~17時
天候:晴れ 風なし
潮回り:大潮

大潮の泉南、様々な小魚の生命に富む岩礁帯である。潮位もたっぷりとあって、そこかしこにすばしこく動き回る魚の影がある。これは夜のアジングにも期待が持てそうだ…と思いながら、アジが回遊してくるまで、暇つぶしに「ゲソング」をすることにする。

あらためて「ゲソング」について解説しよう。使用するのはライトゲームタックル。極小ジグヘッド(私は『漁港ヘッド』を使っている)に、イカの足すなわちゲソを付けて投げ、フグ、ベラなどの「エサ取り」といわれるような魚を釣ってやる。いつもワームやエサを食い千切られたりする、その仕返しでもないが、極小ヘッドだと奴らを仕留められる上、ニオイで集魚効果抜群、エサ持ちのいいゲソだと一切れのゲソで結構釣れ続ける。

次々と小魚がヒット

岩礁帯で、ゲソングスタート。次々と釣れる。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
初投でチャリコ(提供:WEBライター・井上海生)

真昼間のライトゲームは、一般的に渋い。難しい。その点、生エサを使った、「ハーフルアーフィッシング」ともいえるゲソングだと、途切れず反応があって面白い。持って帰る魚でなくても、真昼間に小魚の引きが味わえるのは心地いい。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
フグもいい引きをする(提供:WEBライター・井上海生)

良型キュウセンがヒット

テトラ際をリトリーブすると魚が飛び出してきて面白いが、やはり根にいってしまったときのジグヘッドのロストはもったいない。そこでオープンウォーターに投げてレンジを入れてみると、良型キュウセンがきた。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
オープンウォーターでキュウセン(提供:WEBライター・井上海生)

ゲソング、オープンウォーターでも反応がいいと知ったのは、何気に今回が初。そこでジグヘッドを重くして、この釣りの一番のラッキーターゲットでもあるカサゴでも、と色気を出し、底を丁寧に攻めてみる。

イソベラ&スズメダイも

すると、重めのヒット。抜群の引きだったが、上がってきたのはイソベラだった。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
抜群の引きをみせたイソベラ(提供:WEBライター・井上海生)

続いて、スズメダイ。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
やはりスズメダイも釣れる(提供:WEBライター・井上海生)

その後はフグが続き、まあイソベラとキュウセンは同じようなものと考えると、4目でストップ。うーん。まあこんなものだろうか。でも楽しい。

鋭い歯でラインブレイク多発

次々と釣れ続けてくれるのは嬉しいのだが、この日のゲソングでは、ちょっと微妙なこともあった。海中で、突然、リグの存在感がフッと手元から消える。巻き上げて、見ると、リーダーを噛み切られて、ジグヘッドをロストしているのだ。フグ、ベラの鋭い歯は、3lb、4lb程度のアジング用リーダーではダメらしい。

そこで一気に6lbまで上げてみた。しかしこれも切られる。ついには、この日、エギング用に持ってきた8lbまで太くして、簡易スナップをつけることで、以降ロストはなくなった。

アジングのお供に楽しい『ゲソング』 フグ対策にはスナップを【泉南】
太めのリーダーにスナップをつけてゲソング(提供:WEBライター・井上海生)

これは学習である。みなさんもゲソングの参考にしてみてほしい。ライトライン本線に(エステルでもPEラインでも可)リーダーは太め、スナップをかまして、極小ヘッドにゲソだ。これで不意の噛み切られロストなく安心して釣れる。

アジング前の時間潰しにぜひ

ちなみにこの日、アジの回遊はなく、私は大阪市内からはるばる来て、小魚を釣っただけで帰る悔しい思いをした。エギングも試したが、満月の大潮回りという絶好の条件にもかかわらず、アタりなし。期待をかけて行くと、釣りって、まあこんなものだが…。

しかしゲソングでいろいろ釣れたのはシンプルに嬉しかった。魚のアタリと引き味を感じたいリリースメインのアングラーなら、本命不在でも、こういう雑魚釣りもなかなか楽しめると思う。

ただ、釣れまくると意外にゲソはすぐなくなるので多めに持って行こう。

泉南は水色がよく、ベイトフィッシュの姿がはっきりと目に見えて多いとわかるようなエリアだ。ゲソングへの反応がいいのもうなずける。ならば、濁りの入った大阪南港ならどうだろうか。いつもの波止には、こういう雑魚の姿はあまり見ないが…今度、私のメインフィールドである大阪南港で、ゲソングの反応を探ってみようと思う。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>

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泉南エリア

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