メバリングでは「満潮」前後を狙うアングラーも多いはず。ただ、干潮時にもそれなりのメリットがある。

今回はそんな干潮時での釣行をレポート。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池下洋平)

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干潮時のメバリング

メバリングにおいて、釣行を計画する際、潮見表をチェックする人も多いと思う。最近ではスマートフォンのアプリで簡単に見られるようになった。一般的に 「釣れにくい」と言われる長潮を避ける人や、満潮前後を狙って釣行を計画する人も多いのではないだろうか。

満潮時のメリットは、ポイントを選ばず様々な場所で釣りができることだと思う。筆者自身も釣りを始めて間もない頃は、自然と満潮前後に釣行をすることが多かった。しかし、干潮には干潮の良さがあることに気づいてからは、時間を絞ってあえて干潮を狙って釣行に行くことも少なくなくなった。今回はメバリングを例に干潮のメリットをお伝えしたい。

消波ブロック帯がポイントに

前述の「満潮時のメリット」の裏を返せば、干潮でもポイントを選べば釣りは成立する。具体的には、足場が高すぎず、水面近くまで安全にアプローチできる場所だ。筆者は干潮メバリングの際、漁港に隣接する消波ブロック帯を訪れることが多い。

メバルはロックフィッシュなので、基本的には根に付いている。通常のメバリングでも、水中に障害物のあるような場所がポイントになりやすいが、消波ブロックもその一つと言える。

しかし、満潮前後だと根掛かりが多く、攻めづらいポイントであることも事実だ。

逆に干潮時で安全に消波ブロック帯に釣り座を構えることができれば、普段から魚の付いている場所を目の前にして釣りができる。

干潮時のメリット

干潮時にメバリングをするメリットとしては、

1.ライバルが少ないこと
2.自ずと魚のいる層(レンジ)が限られるので、ポイントを絞りやすいこと
3.水面が近く、壁を背にすることもできるので風の影響を受けにくいこと

の3点だと思う。

下の写真のポイントは、満潮時だと消波ブロックの高い位置まで水がくるが、干潮時は消波ブロックの先にある敷石まで見えている。

『メバリング』ステップアップ解説:「干潮」時の攻略法とは?
干潮時の消波ブロック帯(提供:WEBライター・池下洋平)

水深が深い場合、表層→中層→ボトムと、その日、魚のいる層を探っていく必要があるが、干潮時はその手間を省略でき、いちはやく魚に出会えることが最大のメリットと言える。

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満潮時と干潮時のイメージ(提供:WEBライター・池下洋平)

干潮状況下で実釣

12月初旬、深夜に干潮となる日を選んで釣行を行った。ゆっくり出発し、現場に到着したのは20時30分頃、普段なら先行者がいる一級ポイントだが、当日は誰もいなかった。

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当日竿を出したポイント(提供:WEBライター・池下洋平)

今回使用したのはジグ単(ジグヘッドリグ単体)で、風や状況に応じて0.8~1.5gを使い分けた。特に潮位が低くて水深もないので軽量なジグヘッドが活躍した。釣行開始直後は潮流があったため、重めのジグヘッドを使用した。

水深に合わせたヘッド選び

10分ほど経ったタイミングでファーストヒット。潮下にキャストしてストップアンドゴーを繰り返しながらスローに誘って釣れた。

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当日1尾目のメバル(提供:WEBライター・池下洋平)

その後、段々と潮位が下がってきたので、無理のない程度に消波ブロック帯へ下り、徒歩移動をしながら釣りを続けた。水深も浅くなってきたので軽量なジグヘッドに1inch程度の小さなワームを付けてゆっくりと誘う。

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当日のヒットルアー(提供:WEBライター・池下洋平)

メバル連発でツ抜け達成

キャストしてゆっくり巻いてくると、岸際ギリギリまで近づいた時に「コッ」と小さなアタリがあった。一呼吸置いてアワセを入れて釣れたのは、20cmほどの良型メバルだった。

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抱卵メバルのためリリース(提供:WEBライター・池下洋平)

その後も同じ場所を通す戦略で立て続けにヒット。

2~3時間の釣行だったが「ツ抜け」に成功して納竿となった。途中ではメバリングには定番ゲストのカサゴもしっかりとキャッチできた。

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定番ゲストのガシラもゲット(提供:WEBライター・池下洋平)

注意点

メバリング攻略の一つの選択肢として、あえて干潮を狙うことは有効だと感じている。しかし、いくつか注意点もある。ブレイクや沈み根などの狙い目をチェックすることはもちろん、釣り座への安全なアプローチ方法の確認も含めて、明るい時間に下見をしておくことは必須だ。

また、水面が近いとはいえ、根が近いので長めのロッドや太めのリーダーで対応したい。筆者は今回の釣行で、現在所有しているロッドの中では長い7ftクラスに、リーダーは1.2号を選択した。

また、ライフジャケットやゲームベストの着用に加え、滑りにくいシューズを着用して釣行に臨んでいただきたい。

<池下洋平/TSURINEWS・WEBライター>

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