油で揚げない唐揚げ粉という調味料が市販されている。本来は鶏肉にまぶして、炒め物の要領で唐揚げを作るのだが、これを使ってハゼの唐揚げを作ってみた。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)

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意外と面倒な揚げ物

投げやチョイ投げのポピュラーなターゲットといえば、キスとハゼが思い浮かぶ。ともに白身で繊細な味の魚であり、料理法として多くのアングラーが思い浮かべるのは天ぷらである。

しかし、実際作ってみると油跳ねが怖かったり、油の処理が大変だったりと、結構ハードルが高いものがある。キスやハゼを使ってもっと簡単に揚げ物を作れないか?そう考え、市販されている「油で揚げない唐揚げ粉」という調味料で実践してみた。

使用したのは、先にレポートした半夜釣りで仕留めた15cm前後の良型のハゼである。

ハゼの持ち帰り方

釣れたハゼはクーラーにすぐ投入するだけでOK。注意するのは、そのとき魚が氷や保冷材に直接接触しない様にすることくらいだ。

持ち帰り方は、クーラーに入れたままで。冬場とはいえ車内は温かいので注意しよう。冬場で近場の釣行なら、小さめの保冷材1個で充分である。

ハゼの下処理

鱗を取り、内臓をきれいに取る。このあと、尾ビレを残して背骨を取り、松葉に開く。続いて包丁を寝かせて腹骨も取る。血合い骨は、今回取らなかったが、一緒に調理した外道のキビレは血合い骨が鋭いので、3枚におろして血合い骨の部分を取り去って上身と腹身に分けた。

その後、キッチンペーパーを敷いた皿の上にさばいたハゼとキビレを並べ、軽く塩を振って冷蔵庫でしばらくなじませる。

1~2時間でいいと思うが、夜にこの段階まで済ませておいて、冷蔵庫で寝かせてから次の日に料理してもいい。身がしまって扱いやすくなる。

即席唐揚げの材料

・さばいたハゼとキビレ(下処理の段階まで済ませたもの)
・大葉(ハゼと一緒に巻いて使う。一瞬熱湯にくぐらせてすぐ流水でさまし、適当な幅と長さに切っておく。)
・「揚げずにからあげ」鶏肉調味料(ヒガシマル)
・ようじ
・揚げ油(今回はこめ油を使用)
・チャック付きのビニル袋(食品の冷凍保存用に市販されているもの)1個

【釣果レシピ】揚げない「ハゼ唐揚げ」 ヘルシーで油の処理も不要
下処理の終わったハゼの身と大葉(提供:WEBライター・牧野博)

揚げる前に大葉と巻く

まずは、ハゼを大葉と一緒に巻く。

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大葉をハゼの身に巻いていく(提供:WEBライター・牧野博)

松葉に開いた身の片方を尾びれをつけたまま外し、短冊に切った大葉と一緒に巻いて、ようじで止める。巻くときに、皮目を内側にして巻くと、唐揚げ粉をまぶしても黒ずんだ色にならない。キビレの身は、皮目がきれいなので、表に出るように巻いてみた。

【釣果レシピ】揚げない「ハゼ唐揚げ」 ヘルシーで油の処理も不要
巻きあがったところ(提供:WEBライター・牧野博)

唐揚げの手順

では、いよいよフライパンでハゼを油で揚げよう(焼こう)。とは言え、手順はとても簡単だ。

1. 唐揚げ粉をつける

チャック付きビニル袋に巻いたハゼとキビレの身をようじで止めたまま入れ、「揚げずにからあげ」を一袋の半分の量一緒に入れて、よく振り、3分寝かせた後、よくもんで衣をつける(商品裏面の調理法を参照)。

【釣果レシピ】揚げない「ハゼ唐揚げ」 ヘルシーで油の処理も不要
材料と唐揚げ粉を混ぜ、なじませる(提供:WEBライター・牧野博)

2.フライパンで焼く

熱したフライパンに小さじ2杯のこめ油を入れて7で下ごしらえしたハゼとキビレを入れて、ふたをして2分程中火で焼く。その後、ふたを取って返しながら約5分焼き上げた。

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油を少量引いたフライパンで焼く(提供:WEBライター・牧野博)

3.盛り付け

でき上がった唐揚げを平らな皿に盛り付けた。尾びれが付いた身は、ようじを抜いて盛り付ける。ようじを抜くときは、できあがったばかりの熱い状態でようじを少し回しながら抜くと、巻いた形を崩さずに抜くことができる。小さい巻き揚げであるが、大きめの身を包丁で2つに切って、切り口が見えるようにしてみた。

【釣果レシピ】揚げない「ハゼ唐揚げ」 ヘルシーで油の処理も不要
できあがり(提供:WEBライター・牧野博)

また、ハゼの数が多いときは、巻いたハゼの身を長めの串に5、6個刺して焼けば、焼き鳥風の出来上がりになり、楽しめると思う。

なお、今回はやらなかったが、唐揚げを作ったフライパンに少し油が残っているようであれば、そこに彩のいい野菜の短冊を入れて炒めると、付け合わせになり、盛り付けが映える。

最後に

今回の巻き揚げの方法は、タチウオやキス、カマスなどでもうまくできると思う。一緒に巻く素材も、梅肉や海苔など、いろいろにアレンジすることが可能である。

ちなみに、尾びれのついた身は、尾びれの付け根に背骨が少し残っている。今回、尾びれごと食べてみたところ、それほど気にならなかったが、食べる時に注意する必要がある。

<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>

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